枝野経産相、ドワンゴ川上会長らが“闘技場”に集結 「クール・ジャパン作戦会議」その全ぼうニコニコ超会議(2/3 ページ)

» 2012年05月11日 18時55分 公開
[池田園子,ITmedia]

B級グルメやAKB48も推す枝野氏

 漫画やアニメだけがクール・ジャパンではない。カラオケに行くと「3曲くらいはAKB48の曲を歌う」という枝野氏は「日本で韓流ドラマが売れて、K-POPが売れて、AKB48が海外で売れないはずはないじゃないかと思ってきた」と告白。津田氏から「推しメンは?」と尋ねられると、「推しメンを言うと敵をたくさん作るから、政治家として言わない方がいい」とうまくかわした。

 さらに「今日のニコニコ超会議という大きなお祭りのようなイベントも、まさしくクール・ジャパンではないか」と枝野氏。自身もたまにニコニコ動画を見ることがあるといい「自分もコンテンツに参加できるんだ、ということを意識できるのが良い」とコメントしていた。

 またクール・ジャパンの枠を大きくとらえ、焼きそばなどのB級グルメを世界に広めれば「商売にもなりそうだ」とも意気込む。

日本のリアルを海外へ伝えればいい

 音楽の分野では、ビジュアル系バンドや初音ミクが海外で受け入れられるといった動きがある。また昨年、由紀さおり・ピンクマルティーニのコラボレーションアルバム「1969」が、iTunesの全米ジャズチャート1位、カナダのiTunesチャート「ワールドミュージック」1位など、世界中のランキング上位を総なめにして話題となったことも記憶に新しい。「1969」をプロデュースした張本人・佐藤氏は、海外の人々が真に求めていることについて次のように語る。

 「西洋コンプレックスといわれるものが日本には昔からある。一流のものを見せないといけないと思っているので、日本の料理といえば料亭なんかを見せたりする。でもそれは日本人にとっては日常的に親しんでいるものではないし、一般的ではない。普段日本人が普通に楽しんでいることを、飾らずに面白く効果的に伝えられるかが大事」(佐藤氏)。ニコ生の画面に「海外へ迎合するから失敗するんだ」といったコメントが書き込まれると、佐藤氏も「その通りだ」と強調した。

 日本でリアルに流行っていることを、海外に迎合することなく発信していくためには何が必要なのか。猪子氏は「(西洋コンプレックスは)気にしなければ良いし、良いと思うことを極めていけば良い」とコメント。枝野氏は「そもそも英語ができない。英語ができないから迎合もできない」と苦笑いし、「私より上の世代は西洋コンプレックスがあるけれど、20代くらいの人は西洋コンプレックスがなさそう」と述べた。

 一方、「VOGUE」「ELLE」などのラグジュアリーファッション誌の編集を経て、「marie claire」の編集長を2008年まで務めた後、ファッションジャーナリストとして活躍中の生駒氏は、コム・デ・ギャルソンやイッセイ・ミヤケといった日本発のブランドが日本のものと意識されずに使われていることなどを例に挙げ、「好きな世界を極めれば、自ずと普遍的になる。エキゾチシズムを極めすぎるとすべるような気がする」と、ファッション界に身を置く立場からコメントしていた。

 「クール・ジャパンという呼び方がどうなのかは置いておいて、日本の文化は面白い。世界中に広げられる可能性がある」と語るのは、川上氏。ニコニコ超会議で発売された脳波で動くネコミミを頭に付けてピクピクさせながら「脳波の技術をネコミミに使おうという無駄なことを考えるのは日本くらいだ(笑)」と、“才能の無駄使い”的な日本の文化に感心していた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」