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» 2012年09月19日 10時38分 UPDATE

プチプチのドレスやiPadケースも クリエイターの頭の中を垣間見る「rooms」

国内外のプロダクトアイテムが披露される「rooms」には、不思議で魅力的なアイテムが並んでいた。

[北本祐子,ITmedia]

 年に2度開催されるroomsという展示会を知っているだろうか。クリエイターが持つ世界観を「部屋(=room)と考え、その集合体である展示会を「rooms」と名付けたファッションを中心に、国内外のプロダクトアイテムが披露されている。25回目となる「rooms25」が、9月11〜13日、国立代々木競技場第一体育館にて開催された。

画像 roomsは年2回開催されるが、近年最も使われているのが国立代々木競技場第一体育館。展示会型イベントで都心部での開催は珍しい

 今回は、例年よりもエリアのカテゴリーを10に増やし、出展数だけでも前回比で180%増。各国からのバイヤーも多く来場し、日本のものづくりの新しい出会いの場を提供した。ギフトショーなど、マスプロダクトと一緒の展示会では目を引く可能性もあるが、ここでもより商品が自ずと語りだす魅力がなければ、来場者の足を止めることは難しい。

画像 入場ゲート。バイヤーなどがおもな来場者だが、学生が対象となった若手支援のブースもあり、学生専用の受付もある。ちなみに、来場者は無料だ

画像 体育館のフロアーを見降ろした様子。まさに、小さな部屋が複数連なっているよう。このほか、上部の通路などにもブースが作られていて、一定方向に進みながら回る

 ここで、会場内で目を引いたアイテムを少しではあるがご紹介。

 まず、入口入ってすぐ展示されていた、KOSUKE TSUMURAによるインスタレーション。「究極の家は服である」という考えを具現化した都市型サバイバルウェアーとして「FINAL HOME」を考案。今年は、緩衝材、通称「プチプチ」を使ったアイテム作りに着手。さらに、潰れないプチプチやハート形のプチプチが誕生したということで、それを使用したバッグやケースを作成した。

画像 潰れないプチプチを使ったトートバッグ、ポーチ、iPadケースなど。来春の発売を目指している

 そして、極め付けが、つなぎ合わせることで様々な形を作ることができる「プチプチタングル」「AIR CELL」を使ったドレス! 節約一家を追うバラエティー番組などで「窓にプチプチを貼ると保温効果がある」という豆知識情報を見たことがあるが、これはやはり着たら温かいのだろうか。

画像画像 プチプチタングル(左)を組み合わせて作られたドレス(右)。サンプルにプチプチタングルを2つもらったが、何に使うか思案中

画像 1枚のシートを折り込んで作られたドレスなど、何パターンも展示されていた。実際に着て見るとどんな感じなのかが気になった

 立ち上げ3年未満のブランド、もしくは学生が対象となる若手支援を目的としたブースで見つけたのが、CHIMASKIのアクセサリー。京都を拠点に制作活動を行っているというこちら、なんとお菓子の包み紙を使ったものが!

画像 海外のキャンディーやチョコの包み紙を使ったものもあれば、とても見覚えのある日本のものも

 ブースにいた方によると、「お菓子を食べて、可愛いものは置いておき、制作に使う」そうです。まずは食べることから制作活動が始まる新しいリサイクルアイテム。

 今回から、新設されたひとつが、日本のものづくりを発信するエリア「rooms地場産エリア」。福島県の地場産業の中でも伝統工芸品を中心に14社が出展。ファッションとデザインという視点から、福島が誇る伝統産業とものづくりの技術を使った現代的なデザインのアイテムが並んでいた。

画像 会場中ほどに現れた「地場産エリア」。ここだけ大きな看板付きだった

画像 会津塗のiPhoneカバー

 ほかにも、東京都の墨田区や台東区、岐阜県などの自治体ブランドや、各地の地場産業の技術を使ったプロダクトブランドなどが出展していた。地場産業という言葉でいうと少し古めかしいイメージで感じてしまうかもしれないが、ここに展示されていたものは和物であっても現代風にアレンジされていたり、イマドキのおしゃれブランドクラスのデザインのものまで並んでいる。一部商品は、販売ブースで購入可能だった。

画像 酒樽づくりの老舗の岸本吉二商店が鏡開きに使われる弧樽をデザイナーとコラボし、ミニサイズで作った「こもらぼ」シリーズのミニ樽。同デザインの手ぬぐいとセットで販売中だ

画像 富山県発、戦国武将の肖像画の顔がベースのお面。一番大きいものが3800円で販売されていた。小さいものは子供用やヘッドアクセにおすすめらしい。手書きなので一つ一つ微妙に顔が違う

 通常の展示会と違い、個別のブースでは行っていないが、出展者のグッズが購入できる物販エリアがあるのだが、今回は会場を飾っていたイメージイラストの原画まで販売されていた。

画像 ちなみに、1枚12万円也

 海外からの出展社も多いが、今年大きくエリアをとっていたのはアルゼンチンブランドだった。ブラジルでのワールドカップやオリンピックを控え、ブラジルのファッションブランドの隆盛は伝えられているが、次はお隣のアルゼンチンなのかもしれない。

画像 PLANARというレザー小物のブランド。一枚革を折り、挿し込むなどして財布やカードケースを作る

 roomsでは、来場者や出展者が開催されるコミュニケーションパーティが中日に開催されるのだが、今回はライブパフォーマンスが行われ、そのステージには9月19日にメジャーデビューするドラムヴォーカリストのシシドカフカさんが登場。会場を盛り上げていた。

画像 美女がドラムってだけでもすごいのに、パワフルに歌っちゃうんだよ

画像 アフターパーティでのシシドカフカさんとブランドのミューズともなっている「Tramando」のデザイナー。足が超絶に長いのがよく分かるショットですね

 大型展示会というと、お台場や幕張までいって、ほぼ1日がかりでぐるぐる回るというイメージがあるが、こちらは一周するのは1時間程度。もちろん、じっくり見ればいくらでも時間をかけられるが、出展するブランドが進出を希望する渋谷や原宿、青山というエリアに近く、人員を割きにくいショップでもチェックしやすいのも、人気の理由だろう。

 roomsの次回の開催は、2013年2月13日から15日を予定している。

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自分がツインテールのかわいい女の子だと思い込んで「首都圏外郭放水路」の取材をレポートする

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