「ただしイケメンに限る」の時代は終わった! 俺たちのための「ポチャメン」専門ファッション誌「Mr.Babe」倉科編集長インタビュー(3/3 ページ)
「くまのプーさん」が獣の「熊」に変わっていくための恋愛術
――大人女子の50%は「結婚するならモテポチャメンズがいい」と誌面に書かれていて、ポチャメン的にはなんて勇気の出る話なんだと感じました。
倉科 20代前半くらいまでの女子たちはキレイなものを求めるので「イケメン好き」は多いです。でも外見の良さに惹かれてイケメンと付き合ったらひどい言葉で罵倒された、とかよくあるじゃないですか(笑)。30代前後の成熟した女性になってくると内面を見られるようになるので、ポッチャリはむしろ包容力や安心感を感じてむしろ好印象だったりするみたいです。
――太っていることは本人が思っているほどマイナスイメージにはなっていないと。
倉科 むしろアドバンテージだと思いますよ。太っている人がすごく歌が上手かったり頭がよかったりしたら、そこに「ギャップ萌え」が生まれますから。そもそも体のヒョロっとした中性的な顔の男が「イケメン」って言われるのって日本くらいですよ。なんかミイラみたいにヒョロっとした男が多いじゃないですか。
――「メンズナックル」の元編集長がそれを言うんですか(笑)。
倉科 いやいや(笑)。でも彼らはまだ若いですし、洋服などを魅せる力はあるからいいんです。ただお腹が出てくる年齢になってくると、人間的な魅力のほうが重要になってきますよね。
――人間的な魅力っていうのはファッションで表現できるものですか?
倉科 TKOの木下さんは「洋服は初めて会う人に“僕はこういう人間です”って伝えるプレゼン資料だ」ということを言っています。どうしたって最初は外見を見られます。だから清潔感とか明るさとか健康的なイメージをファッションで表現するのは「モテポチャメンズ」になるための大事な要素だと思います。自分の魅力をちゃんと理解して周りに伝えられれば、太っていることは大きな武器にもなるんです。
――「モテポチャメンズ」になるための秘訣(ひけつ)などはあるんでしょうか。
倉科 一番よくないのは太っていることをネガティブに考えることです。「俺はどうせ太ってるから」っていう「陰デブ」になると近寄りがたいオーラが出ちゃうし、自分からも声をかけていけなくなる。でも明るくて楽しい「陽デブ」はクールなイケメンよりずっと親しみやすくて女性の友だちも多いです。そうすると自然と「モテポチャメンズ」になっていきますよね。今後は親しみやすい「くまのプーさん」が獣の「熊」に変わっていくための恋愛術なんかも特集していきたいです(笑)。
――今回は創刊号で「第0号」となっていますが、今後の刊行予定については?
倉科 本当は春に創刊号を出したかったんです。春夏って薄着になって体のラインが出る、デブにとって一番ヤバイ時期ですから(笑)。この創刊号の反響次第ですが、来年の3月ごろには「第1号」を出したいと思っています。太っていることにコンプレックスを抱えているポチャメンが、この雑誌を読んで前向きな考えを持つきっかけになってくれたらうれしいですね。
(たろちん)
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イケメンキャラがイケメンボイスで罵ったり励ましたり数えたりしてくれる。
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