「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」最速クリアは54分台へ到達 鍵を握るのは「ドイツ語」と「Wii U」か

今後はドイツ語表記のWii U版が主流になる?

» 2017年03月15日 21時54分 公開
[Minoru UmiseAUTOMATON]
AUTOMATON


【UPDATE 2017/3/14 8:00】原文では、日本のプレイヤーでもゲームの言語を変更できると記載しておりましたが、Nintendo Switch版と異なりWii U版では欧州の本体とPAL版が必要となります。その旨を記載しました。

 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、ブレス オブ ザ ワイルド』)のスピードラン(RTA)が熾烈を極めている。今月11日にも弊誌で最速クリアをめぐる戦いを紹介したが、争いは日に日にヒートアップしてきている。


ゼルダ

 3日前(注・Automatonの元記事は3月13日掲載)にも1時間11秒という記録を残したOrcastraw氏は、さらに58分6秒と自己最短記録を更新。しかしゼルダのスピードランナーとして知られるgymnast86氏も黙ってはいない。Orcastraw氏より一足先に58分1秒を記録し、トップへと躍り出た。そこへさらにVenick氏が登場し、58分台を争うストリーマー達の度肝を抜いた。氏のプレイは58分をはるかに上回る54分5秒を記録したのだ。さらに興味深くも、Venick氏をはじめとしたスピードランナー達はゲームプレイと直接関係のないところで時間短縮に成功している。

早さのためなら言語にもこだわれ

 Venick氏の映像を見ると分かるが、氏はアメリカ人プレイヤーでありながらドイツ語を選択してゲームをプレイしている。これは「ドイツ語が一番早いから」というのが理由だ。『ブレス オブ ザ ワイルド』には要所でカットシーンが用意されている。本作からはこうしたシーンにおいて声優によるナレーションが導入されている。その声優の演技がもっとも早く終わるのがドイツ語というわけだ。有志による比較動画を見る限り、確かにドイツ語が一番早くなっている。Venick氏は「ドイツ語にすることで、時間を10秒短縮できた」と語っている。『ブレス オブ ザ ワイルド』の言語はゲーム本体の言語に合わせて変わるようなので、Nintendo Switch版ならば日本のプレイヤーでもドイツ語でゲームをプレイすることが可能だ。

 もう1つ重要なのが『ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイするうえでどのハードを選択するかだろう。本作はWii UとNintendo Switchでリリースされているが、総合的にゲーム内の処理が早いのはWii Uのダウンロード版であるようだ。Speedrun.comのランキングを見てもWii Uを使用するプレイヤーが上位を独占している。マップのプリロードなどはNintendo Switch版の方が早いようだが、大きな発見がない限り、最速記録を目指すにはWii Uでプレイすることが標準となるだろう。


ゼルダ Image Credit: dragonbane

 Venick氏がもっとも時間短縮に貢献していると述べたのがamiiboだ。本作ではamiiboを使用することでさまざまなアイテムを入手することができる。強い武器や強い防具など役に立つアイテムを獲得できるamiiboは、スピードランのお供ともいえるだろう。なかでも強力なのが、愛馬「エポナ」を呼び出せるamiiboだ。エポナはゲーム内に出現する馬のなかでも安定した性能を誇り、スピードも早い。エポナはリンク系のamiiboを使用することで出現するようで、出れば50秒程度の短縮ができるようだが、エポナの出現はランダムかつ低確率と報告されているので、どこまで実用的であるかは未知数だ。

 このように全世界中でプレイヤーが熾烈に火花を散らしている。今後はドイツ語表記のWii Uで『ブレス オブ ザ ワイルド』を遊ぶ人たちも増えてくるのかもしれない。また今後、さらに時間を短縮する知識やテクニックが生まれていくだろう。ゲーム内容と同様に、『ブレス オブ ザ ワイルド』のスピードランは、柔軟なアイデアを生み出すことが攻略の鍵になりそうだ。

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