ディズニーファンのための祭典「D23 Expo Japan 2018」をマニアックに眺めてきた:オールディズニーが舞浜にやってきた3日間(3/3 ページ)
ディズニーの名曲が目の前で、生歌で
1日目夜には、伝説ともいえる作曲家、アラン・メンケンによる日本初のソロコンサートが行われました。皆さんがよく知っている「パート・オブ・ユア・ワールド」や「ビー・アワ・ゲスト」「フレンド・ライク・ミー」だけでなく、「魔法にかけられて」「ホーム・オン・ザ・レンジ」などの作品からも楽曲がピックアップされました。そしてアンコールでは、東京ディズニーシーのアトラクションで大変印象的な「コンパス・オブ・ユア・ハート」を日本で初披露。会場は大変な熱気に包まれました。
そして最終日には、「ディズニー吹き替えの魔法」において、実写版美女と野獣でベルを演じた昆夏美さんが“生吹き替え”を披露。さらには「モアナと伝説の海」で吹き替え版モアナ役を演じた屋比久知奈さん、そしてオリジナルのモアナ役、ハワイ出身のアウリィ・クラバーリョさんが登場。劇中大変印象的だった曲「How Far I'll Go」をデュエットで歌うという、ここでしか聴けない貴重なステージが披露されました。
東京ディズニーリゾート35周年のグッズをチラ見せ
D23 Expo Japanでは、プレゼンテーションの他にも、米ウォルト・ディズニーが歴史的価値のあるアイテムを保管、管理する組織「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」による貴重な展示が行われていました。こちらは先にレポート記事を公開しておりますので、合わせてご参照ください(関連記事:「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展」全国巡回が大阪からスタート)。この展示は4月より大阪を皮切りに全国巡回をする予定ですので、もしかしたらあなたの街にも、この貴重な展示がやってくるかもしれません。
そして東京ディズニーリゾートも、過去の貴重なアイテムを展示していました。その中には2020年をめどにオープンする予定の東京ディズニーランド新エリア(関連記事)の巨大模型も。
さらに、4月からスタートする35周年のイベントを前に、発売される予定のアニバーサリーグッズがたくさん展示されていました。このエリアは特別に撮影が許可されていたこともあり、熱心なファンがじっくりと観察していたのが大変印象的でした。
「オールディズニー」を体感できるイベント
D23 Expo Japan 2018はたった3日間のイベントでしたが、内容は盛りだくさんでした。東京ディズニーリゾートの敷地内で開催されていることもあり、日本における「ディズニー」というとどうしてもテーマパークだったり、ミッキーマウスをはじめとするキャラクターのイメージが大きいと思います。でも、そのテーマパークのアトラクションももともとは「映画」があり、その世界を再現するがごとく、エリアが作られています。
かつてウォルト・ディズニーはアニメーション制作をするうちに、映画は「完成したらもうなにも手を加えられない」と考えたそうです。しかし「ディズニーランド」ならば、気になったところを改良したり、新たにやりたいことができたらすぐに実行ができます。これがかの有名な「ディズニーランドは永遠に完成しない」という言葉につながるのです。
ディズニーは映画を起点として、1つのコンテンツをグッズ販売、テレビ展開、そしてテーマパークへとつなげています。しかも最近では、映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に登場した惑星クレイトを、映画公開前にスター・ツアーズに追加する(関連記事)だけでなく、2019年に登場する新エリアの“惑星”もちゃっかり入れ込んでいます。D23 Expoは、ディズニーのさまざまなビジネスが、大きくつながっていることが分かるイベントなのです。
もちろん、そんな小難しいことを考えなくても、ディズニーの世界は間口が広く、心の底から楽しめるもの。でも、この会社が行っていることを注意深くのぞき込むと、最新技術を使って魔法を作り出そうとしている、とても面白い面も見えてきます。
ディズニーの「映画好き」も、「キャラクター好き」も、「グッズ好き」も「パーク好き」も満足させる、大変興味深いイベントでした。日本における次回開催は未定ながら、「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展」は3月より大阪を皮切りに全国巡回が決まっています。まずはこちらに注目するとともに、マーベル、スター・ウォーズ、ピクサーを含む「オールディズニー」を体感してみてください。きっと新しい発見があるはずですよ!
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新たに立体駐車場も導入します。
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