あえてちぎれやすくなっている? レースを安全に行うための秘密が詰まったパイロン内部に潜入レッドブル・エアレース千葉2018(2/2 ページ)

» 2018年06月03日 17時40分 公開
[Kikka, Ryo Tajimaねとらぼ]
前のページへ 1|2       

レッドブル エアレース ここから入る

 そしていよいよパイロンの内部へ。土台部分には屈めば人一人が入れるほどの穴が開いているのでそこから中に入ります。中は送風機の音が「ゴーッ」と響く空間となっており、そこからさらにハッチを通ってパイロン内部に入っていきます。

パイロンに出入りする様子

レッドブル エアレース 内圧が下がるので、早く入らないといけない

レッドブル エアレース 猛ダッシュで出入り

 内圧が下がってしまうので急いで内部に入ると、足触りはトランポリンのよう。安全のため「絶対に飛び跳ねないで!」と言われているのでそーっと歩く必要がありますが、10人程度であれば余裕で入れる広い空間となっています。またパイロンを内側から触ってみると張りがあるのも分かります。


レッドブル エアレースレッドブル エアレース 全員が中に入ったらマッセルさんが機材を操作。一気にテンションを高めていく

 ここからマッセルさんが専用の機材を操作して内圧をあげていきます。中にある送風機からブワーッとさらに大きい音がして一気に試合時のテンションにしていくのです。このとき耳が若干キーンとして圧が加わっていくのが体感できました。


レッドブル エアレース 爆音を轟かせる送風機

 エアレースでパイロンヒットが発生した場合には、いったん内圧を下げてしぼませ、先端部分のパーツ交換ができたら再びテンションをあげてピンとパイロンを立たせるわけです。

パイロンに風が送られていく様子。次第にテンションがあがり、パイロンが緊張するのが分かる

 「でも25メートルもあるパイロンが一気に膨らめば、周囲にいるスタッフにぶつかったりして危ないのでは?」報道陣からそんな質問がでましたが、マッセルさんによると、そうならないために、最先端にスタッフがつかまり、「スタッフの身体が浮くか浮かないかのギリギリのところで手を離す」と真っすぐにパイロンが立ち上がって安全とのこと。


レッドブル エアレース

 こうした方法はこれまでのレースで研究されてきた職人の技なのだそうです。安全にレースを行うためにたくさんのスタッフが支えているレッドブル・エアレース。来年も幕張にこのパイロンが立つことを多くのファンが望んでいます。


レッドブル エアレース

(撮影:Ryo Tajima/撮影・文:Kikka/撮影:ゴトウ)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」