ロングシートは意外な使い道も 「新幹線の座席は盾になる」シートが取り外せる理由を鉄道会社に聞いてみた(1/2 ページ)

ネット上で「座席を盾に」が話題に。

» 2018年06月12日 12時50分 公開
[haruYasy.ねとらぼ]

 新幹線の座席は取り外して盾にできるという意外な豆知識がネット上で大きな話題となっています。

新幹線 座席 盾 取り外し 鉄道 新幹線の座席が取り外せるって本当?

 きっかけとなったのは6月9日に東海道新幹線の車内で起きた死傷事件の報道。各社が事件の様子を伝える中で、NHKなどが「座席を盾に」と伝えたことで、ネット上で「知らなかった」「そんな構造だったのか」と注目を集めることになりました。

 注目を集めることになった「座席は取り外して盾にできる」は本当に可能なのか。鉄道会社に聞いてみました。

新幹線 座席 盾 取り外し 鉄道 座席は外せるのか?

 JR東日本に聞いてみたところ「座席が取り外せるのは事実です」と、取り外しが可能というのは事実であると答えました。

 なぜそうなっているのかについては「汚損等があった場合、速やかに交換対応できるように」という理由だそうで、業務を円滑に進めるためにそうなっているとのこと。車両によって細かい違いはあるものの、基本的に座席は取り外せるようになっているそうです。

 ちなみにいつ頃からそういう仕様になっているのかについては「以前からそうなっており、具体的な時期は確認が取れない」そうです。

 他の鉄道会社でも同様の仕様となっているようで、一般的な通勤車両で使われている長いシートも取り外しが可能。関西の阪急電鉄では、乗客を避難させるためにシートを組み合わせて脱出スロープとして利用するよう指導していると、公式ブログ「阪急未来線」で訓練の様子を公開しています。

新幹線 座席 盾 取り外し 鉄道 横長のシートを組み合わせて脱出スロープに(阪急電鉄より

 この知識を活かせる機会はないほうが良いですが、いざという時のために覚えておいた方がいいかもしれませんね。

 しかし、こうして話題になったせいか、実際に座席を外してみたという投稿がネット上にアップされ始めています。今回の「座席を取り外して盾に」というのは非常時の対応であり、鉄道各社の業務を妨害する行為にあたる可能性が高いので、常識ある行動を心がけたいものです。

春山優花里@haruYasy.

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」