コラム
» 2018年07月01日 11時00分 公開

中二病を卒業しよう! 「†漆黒の堕天使†」の「†」の正しい使い方

ただのかっこいいマークじゃないんだぜ!

[ねとらぼ]

 一部ネットユーザーのあいだで、“中二病なハンドルネームで使われがちな記号”として知られている「†」。「†漆黒の堕天使†」のような使い方に心当たり……どころか、黒歴史を抱えている人も少なくないのでは?

 当たり前ではありますが、この記号がPCなどで使えるのは「かっこいいから」ではありません。実はちゃんと用途があるのです。


本当は、背筋がゾクゾクしそうな単語を挟むための記号ではありません

「†堕天使†」の「†」

 「†」は「短剣符」「ダガー」などと呼ばれる記号で、「*(アスタリスク)」と同じように参照や脚注などを表す際に使われます。

 また、欧米では十字架に見立てて、死亡年を示す(例:†2018)などの使い方もあるとか。ダガーはフォントによってデザインが大きく異なり、単に縦横の線を組み合わせただけの場合、確かに十字架そっくりに見えます。

 日本では、このダガーをなぜか“中二病ハンドルネーム”に利用する例がよく知られていますが、筆者が調べた限り、「†堕天使†」「†ルシファー†」などキリスト教を連想させるフレーズと組み合わせることが多いもよう。もしかしたら、ここにも十字架風の見た目が影響しているのかもしれません。


ダガーといいつつ、十字架風にデザインしているフォントもあるもよう


フォントによって印象が変わる「†漆黒の堕天使†」

 ダガーには、ちょっとだけ書き方を変えた別の記号が存在。例えば、横線が1本多い「‡(二重短剣符、ダブルダガー)」の場合は、ダガー同様、参照や脚注に使われます。

 その他にも上下反転させた「turnd dagger」、刀剣のつばに見える横線の一部を省略した「dagger with left guard」「dagger with right guard」といったバリエーションが。Unicodeの資料によると、これらを使うのは「言語学者、中世研究家」などとのことで、一般人がお目にかかるチャンスはなさそうです。


UnicodeのWebサイト上で公開されている資料。変わったダガーなど各種記号の追加を提案したもの


turned daggerが使われている18世紀初頭の文献

主要参考文献


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