「餓死するかと思った」「顔に生理用ナプキンを……」壮絶な痛みを乗り越えて、整形女子たちが「かわいい」を求める理由(3/3 ページ)

» 2018年12月09日 12時00分 公開
[ひらりさねとらぼ]
前のページへ 1|2|3       

「いじめられたから顔を直したい」とDMが来ることも

 トークの客層は、100パーセント女性。みな真剣に4人の話に聞き入っていて、美容整形を考えているらしき人も多いように見受けられた。会場から寄せられた質問に4人が答える場面もあり、中には「ずっとブスだといじめられていて、男性が苦手です。彼氏もできたことがありません。どうしたらいいでしょうか」という質問もあった。

 「誰しも通る道ですね。整形して男性への苦手意識がなくなるかというと、そうでもなくて、悪化することもあると思います。あいつら、顔が変わるとすぐに手のひら返しますから。それで『ああ良かった』となるか『気持ち悪い』となるかはわからないですね。別にそんなに男のこと気にして生きなくて大丈夫だよ」(みゅうちゃん)

 「『そっちの顔面はどうなの? 吉沢亮のつもりか?』なんて気持ちでいればいいよね」(明治)

 自分の見た目やそれを取り巻く出来事に悩んでいる女の子一人一人の心に寄り添い、そのトラウマを優しく受け止める姿勢を見て、彼女たちがこのイベントを開いた理由に、納得がいった。

 「『いじめられたから顔を直したい』とDMしてくる子がちらほらいて、本当に心が痛いんです。自分のことをブスだと思いながら、陰気に鏡見て泣いているんであれば、ちょっと勇気だして整形して、楽しくなるきっかけにしたほうがいい。人生一回だし。誰かの『かわいくなりたい』を後押しできる会になったなら、うれしいです」(みゅうちゃん)

 イベントの最初で「整形した理由」を聞いたときは、「誰かが最低な言葉を吐かなければ、時間や痛みをかける必要はなかったのかもしれないのに……」と思いもした。イベントの中では、「結局外見」「かわいくなることが女の子の最終目標」という言葉もあり、「世の中全てがそうでもないよ」と言いたくもなった。

 でも彼女たちが経験し、今の「顔」をつかみとってきた過程にあったことから得た実感は、彼女たち自身にしか理解できないことだ。そして彼女たちは決して、誰かの言葉だけにとらわれているのではなく、自分自身の思う「かわいい」にストイックに向き合い、ときには医学や韓国語まで勉強して、美容整形に邁進(まいしん)している。

 自分を幸せにするためにお金と時間を使う彼女たちの話を通じて、自分の美意識をも問いかけられる夜だった。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」