言葉を添えると世界が広がる 猫写真と俳句がコラボした本『俳句ねこ』が面白そう

『必死すぎるネコ』の沖昌之さんの写真です。

» 2019年01月13日 14時00分 公開
[神奈川はなねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 自然の中で暮らす猫の写真に俳句を組み合わせた本『俳句ねこ』が、2018年12月14日にホーム社から発売されました。定価は1400円(税別)です。

俳句ねこ 『俳句ねこ』(画像は Amazon.co.jpのサイトから)

 写真を担当したのは『必死すぎるネコ』などを手掛けた猫写真家・沖昌之氏(関連記事)。俳句を担当したのは『猫俳句パラダイス』などの著書がある俳人・倉阪鬼一郎氏です。

 内容は歳時記(俳句の季語をまとめた本)に沿った4部構成(春/夏/秋/冬・新年)。倉阪氏の書き下ろしの他、小林一茶・寺山修司氏などの猫俳句の名句40句を収録しています。さらに、季語の解説のほか類句なども紹介しており、俳句の入門書としても役立ちそうです。

俳句ねこ 春風や模様の同じねこ二匹
俳句ねこ 跳ぶときはしつぽを上に夏の猫
俳句ねこ 秋うらら猫あくびする石の上(画像は Amazon.co.jpのサイトから)
俳句ねこ 美猫なり黄の絨毯の口上は
俳句ねこ 冬の細道「わたしが通るって言ってるでしょ」

 沖氏・倉阪氏は同書について下記のように話しています。沖氏のTwitterによると倉阪氏は書籍化の話が出る前から写真を見て句を考えていたとのこと。沖氏の写真は味わい深い作品が多いのでインスピレーションが湧くのかもしれません。

 なお、刊行記念として、Twitterで“猫俳人イベント”を実施中。計5人分、賞典が用意されています。応募締切は2019年1月31日。

沖昌之さんから

倉阪鬼一郎さんがぼくの写真に俳句をのせて楽しんでくださったところから、この『俳句ねこ』はスタートしました。

東京の下町で撮影しているぼくの猫写真はコンクリートや建物の写り込みが多く、どちらかというと季節を表現しきれていないと思うことがあったのですが、倉阪さんの添えてくださった俳句を読みながら写真を見直してみると、そこには確かに四季が存在していて、自分で撮った写真が新鮮に映りページをめくるスピードが上がっていました(笑)。

俳句が写真の世界を広げてくれる 『俳句ねこ』をご堪能くださいませ。


倉阪鬼一郎さんから

猫写真の被写体は家猫と野良猫に大別されますが、俳句が似合うのは自然のなかで暮らす後者のほうでしょう。

野良猫たちの背景には四季折々の自然が息づいています。町の風景にも四季の影が差します。そんな世界で自由気ままに暮らす猫たちの動きや表情を、写真家は見事に活写します。

作曲家の古賀政男は「詞はお姉さんで、曲は妹」と語っていました。お姉さんの導きあっての妹というわけです。

本書では、沖昌之さんの写真がお姉さんです。沖さんが撮影された目移りの連続の膨大な猫写真を見ているうちにひらめいた俳句を書き止め、少しずつ本文を構成していきました。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」