骨髄バンクに登録したら何が起きるの? ドナー登録者が実体験から解説した漫画に注目が集まる
登録者が増えれば希望につながる。
白血病をはじめとする血液疾患を治療するために、健康な髄液や細胞を提供する「骨髄バンク」。競泳の池江璃花子選手が白血病を公表して以来、ドナー登録に関する問い合わせが多く寄せられているそうです。
しかし、その存在や必要性は認知していても「すぐドナーになってしまうのか?」「提供を要求されたら絶対に断れないのか?」といった不安からドナー登録に踏み切れない方もいるかもしれません。そうした状況の中、ドナー登録して25年になる漫画家の森本里菜(@Rina_Morimoto)さんが実体験を基に「骨髄バンクに登録したらどうなるのか」紹介する漫画を投稿し、Twitterで注目を集めています。
骨髄バンクに登録すると、ドナー候補者に選ばれたときに、まずは「ドナーになっていただくかも」という通知が届きます。ですが、この時点でドナーになることが決まったわけではなく、仕事が忙しいなどの事情で断ることも可能です。また、その後の血液検査の結果次第では別の人がドナーになることも多いといいます。そもそも候補者に選ばれること自体がまれで、投稿者の森本さんに通知が届いたのは25年間で3回だけなのだとか。
提供に同意すると、骨髄バンクのコーディネーターから詳しい説明があり、ドナー候補者に都合のいい病院で血液検査が行われます。森本さんの場合、血液検査の結果が出たのはおよそ1週間後、ドナーに選ばれたかどうかの通知は約1カ月後に来ました。3回ともより適合する候補がいたため、最終的なドナーには選ばれなかったそうです。
また実際にドナーになることが決まった場合は、手術のために4日〜5日間の入院が必要になりますが、費用は患者側の保険から全額補償されます。森本さんは「登録者側の意思や状況を尊重してもらえる」ことを強調し、「なので第一歩のドナー登録をしてみませんか?」「登録数が増えれば患者さんの希望につながります」という言葉で漫画を締めくくっています。
実際にドナー候補者に選ばれるまでは「通知が来たら即手術!」と覚悟していたという森本さん。登録している自分がそうなら、登録していない人はもっと疑問を感じていると思い、漫画を描くに至ったといいます。リプライ欄では「漫画を見て、ドナー登録の決心がつきました」「献血のついでに登録だけしていて、よく分かっていなかったので助かります」といった感想も寄せられていました。
詳細な情報は骨髄バンクのホームページから確認できます。
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