「僕も1つのアトラクション」 ハイテンションアナウンスで人気の舞浜駅周辺リゾートバス運転士「亮ちゃん」が語るサービスの流儀(1/3 ページ)

【動画】亮ちゃんが運転するリゾートバスに体験乗車してきました。

» 2019年11月02日 17時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 「右手をご覧ください。かの有名な写真スポット『自転車に乗る男性』です!」――舞浜駅から周辺のホテル、そして大型テーマパークへと乗客を運ぶリゾートバス運転士、中川亮さんを取材。超ハイテンションなオリジナルアナウンスで人気を集める“亮ちゃん”にサービスの流儀を聞きました。


舞浜 バス 運転士 大新東所属の中川亮運転サービス士。「亮ちゃん」の愛称で親しまれている

SNSで度々話題になるバス運転士“亮ちゃん”とは

 舞浜駅周辺にある“夢の国”で楽しんだあと、ホテルへの移動に「リゾートバス」を利用したことがあるという人は結構多いのではないでしょうか。そんなリゾートバスの中でもひときわ異彩を放つのが“亮ちゃん”の愛称で親しまれるシダックスグループ・大新東の中川亮運転サービス士です。


舞浜 バス 運転士

 出発から到着まで終始小ネタを盛り込んだオリジナルアナウンスで乗客を楽しませる姿はリゾートホテルのレビューに「帰りのホテルまで向かうバスで元気をもらいました めっちゃ面白かったです」とコメントがつくほど。InstagramやTwitterでもたびたびユニークなトークを展開する姿が投稿されているほか、「また会いたい」「クレイジーでファンキーで急降下急上昇なドライブ」といったコメントが寄せられています。

 果たして亮ちゃんの運転するリゾートバスはどんな乗り心地なのか、ねとらぼ編集部は舞浜駅へと向かいました。

「お楽しみいただけたでしょうか、今のが『段差』というアトラクションです」

 通常はリゾートホテルを利用するお客さんしか乗車できないというリゾートバスですが、今回はリゾートバスの運行を受託する大新東の粋な計らいで特別に体験乗車することができました。

舞浜のリゾートバス運転士「亮ちゃん」のハイテンションアナウンスを取材

 舞浜駅に到着したバスからは、スーツケースにお土産などを持った乗客たちが次々に降車してきます。そんな乗客の荷物を持ちながら、「は〜い! 足元お気を付けくださ〜い」と笑顔を絶やさないのが亮ちゃんです。まず驚かされたのがお客さんに合わせた臨機応変な対応で、黒いスーツケースを持ったお客さんには「は〜い! ○○お帰りですよ〜」と笑顔を向け、青く小さいスーツケースを持ったお客さんには「××お帰りですね!」と人気SFキャラクターの名前を出しながら笑いかけるなど、瞬時に状況を把握して荷物とお客さんを安全にバスから降ろしていました。

 そしていよいよ私たちもバスに乗り込みます。「ようこそ、お待たせいたしました。そろそろバスが愉快に容赦なく動きます。しっかりとおつかまりくださ〜い!」と話しながら亮ちゃんが運転席に座ると、「さぁ準備のできたやつはヒレを上げて『うぉ〜』って言ってくれ。(乗客の反応を見て)ありがとうございます。今日イチの静けさです! さぁそれではバスが動きま〜す。動いちゃいました! もう私からは逃げられませ〜ん」と序盤から人気アトラクションをイメージしたトークで車内を温めます。

 その後も大きく右に曲がる際には「右に曲がりまーす。揺れまーす。揺れてまぁまぁまぁまぁまぁうす! とってもネズミカル! ご安心ください、じきに慣れまーす」と大きく抑揚をつけて笑いを誘ったほか、バスはときどき揺れる可能性があるとして「お手回り品や貴重品、はちみつやどんぐり、しっかりとお持ちください! 今の季節はかぼちゃ、しっかりとお持ちくださいね!」と夢の国のキャラクターや季節にちなんだオリジナルの注意喚起を行っていきます。実際に段差でガタガタッと車内が揺れる際には「段差です! しっかりとおつかまりください。(ガタガタガタガタ)お楽しみいただけたでしょうか、今のが『段差』というアトラクションです!」とにっこり。乗客たちは次第に亮ちゃんワールドに引き込まれていきます。

 さらに終盤では「皆さまカメラのご準備お願いします。シャッターチャンス逃さないでくださいね! カメラのご準備はよろしいですか? 誰もカメラのご準備されてないですけど大丈夫ですか? それでは右手をご覧ください。かの有名な写真スポット、『自転車に乗った男性です』遠慮なくお写真お撮りください。もれなくブレま〜す!」とまさかの展開で沸かせたほか、目的地への到着直前には「まもなく到着です。お忘れ物のないようご注意ください。貴重品だけは置いていってください……サイテー!」と最後のオチもバッチリ。約6分の旅を笑顔で終えました。

「僕自身もアトラクションであるという意識がすごくあります」

 乗客をわくわくさせるサービストークはいかにして生まれたのか、ねとらぼ編集部では中川運転士に取材を申し込みました。


舞浜 バス 運転士

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