三越伊勢丹「アナスイ」事業撤退でSNSに衝撃 もう日本で買えなくなるのか聞いてみた(1/2 ページ)
コスメやお財布……どうなるの?
三越伊勢丹が「ANNA SUI(アナスイ)」事業を2020年3月末で終了すると発表し、SNSを中心に衝撃が広がっています。SNSでは、もう日本でアナスイの商品が手に入らなくなるの? という疑問の声が多く挙がっていますが、実際はどうなのでしょうか。
アナスイは、アメリカ人デザイナー、アナ・スイが手掛けるファッションブランド。フォークロアのテイストを取り入れた、どこかノスタルジックなデザインと、黒を基調としつつも鮮やかな色づかいが特長で、日本では財布などの革小物やコスメが高い人気を誇っています。
三越伊勢丹の広報担当者によると、同社は「2020年3月末日をもって、米国アナスイ社とのライセンス契約および販売代理店契約を終了。婦人衣料および雑貨のブランドライセンス事業、卸事業からの撤退」するのこと。これをうけて、同社が全国に展開するアナスイ直営店10店舗と、アウトレット店2店舗は2020年3月末時までに営業を終了することになりました。(直営店・アウトレット店共に営業終了時期は店舗により異なります)
三越伊勢丹が運営するアナスイ直営店では、洋服などのインポートのアパレル商品と、三越伊勢丹がマスターライセンシーとしてサブライセンス権を付与した国内15社のサブライセンシー企業が製造する雑貨を展開。
アナスイの商品の中でも、日本で人気の高いバッグ、財布、コスメなどのアイテムは、三越伊勢丹ホールディングス以外のサブライセンシーの企業が手掛けているものです。
サブライセンシー企業の商品について、三越伊勢丹ホールディングスは「当社とのサブライセンス契約に基づき、アナスイライセンス商品の製造販売を行ってくださっている取組先様の一部は、アナスイ社との直接契約により、アナスイブランド商品の製造販売を継続することになったと聞いており、アナスイブランドは引き続き日本市場で展開されることになっております」と回答しています。
これを受け、ねとらぼ編集部では、バッグ、財布、革小物を販売する「クイーポ」、コスメを販売する「アルビオン」の2社に、今後のアナスイブランドの日本での展開について取材を行いました。その結果、2社ともアナスイ商品を「いままでと同様に販売を継続していく」という回答が得られました。
なお、「アルビオン」が展開する「アナスイコスメティックス」は、三越伊勢丹の百貨店にも出店していますが、店舗の閉店などの予定は無いとのこと。
また、アナスイと三越伊勢丹ホ―ルディングスとの契約が終了する2020年4月以降、三越伊勢丹の各店舗では、「(ウェアや雑貨など、アナスイの商品は)他ブランドの商品と同様に、通常のブランドの1つとして売り場ごとに取扱を判断していく」(同社広報)ということです。
アナスイジャパン公式サイト
閉店予定の「アナ スイ ウェアショップ」10店舗
ANNA SUI 札幌オーロラタウン店 / ANNA SUI 仙台フォーラス店 / ANNA SUI ららぽーとTOKYO-BAY店
ANNA SUI 池袋サンシャイン店 / ANNA SUI 新宿ミロードモザイク通り店 / ANNA SUI 横浜ジョイナス店
ANNA SUI 名古屋パルコ店 / ANNA SUI 天王寺ミオ店 / ANNA SUI 梅田エスト店 / ANNA SUI なんばパークス店
閉店予定のアウトレット店舗
ANNA SUI 御殿場プレミアム・アウトレット店/ANNA SUI りんくうプレミアム・アウトレット店
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