Google ドライブにエロ画像を入れたら削除された? 「怖い」「検閲か」と不安広がる → Google「人による確認はしていない」

Googleによると「自動システムによるスキャンで乱用を示すシグナルを検出」しているとのこと。

» 2019年11月19日 20時23分 公開
[九条誠一ねとらぼ]

 はてな匿名ダイアリーに投稿された、「Googleドライブのエロ画像が消された」というエントリがネットユーザーの間で話題になっています。ネット上ではGoogleの対応を巡り、「え、(ファイル内容を)見られてるの」「非公開でも消されるの流石にちょっと」などさまざまな声があがりましたが、Googleに問い合わせたところ「自動システムによるスキャンで乱用を示すシグナルを検出しており、人による確認はしていません」とのことでした。




 発端となったエントリは11月13日に投稿されたもの。タイトルの通り、Google ドライブに「エロ画像(二次元)」を保存しておいたところ、いきなりGoogleから「消した」というメールが届いたといいます。投稿者によれば、画像は一般公開も共有もしていなかったといい、あくまでプライベートなファイル置き場として利用していた様子。投稿者は「ヤバいよもうGoogleドライブ使い続けるの無理だわ。それだけじゃないよ、可能な限り利用サービス分散してかないとリスクが大きすぎる」と感想をつづっています。

 実はこうした「消された」報告は以前からしばしばあがっていましたが、知らなかったという人からは「えっこわい」「勉強になった」といった声も。また、非公開のファイルでも削除対象になることに衝撃を受けた人も多かったようで、「検閲かよ」「非公開を検閲されるって、仕事や個人機密のデータも置いてたら全部見られちゃってるってこと?」など、自分のファイルがGoogleに見られているのでは、と不安がる声もみられました。

 一連の流れを受け、編集部ではGoogleに「削除の基準」「どのように判断しているのか(ファイル内容を確認しているか)」を問い合わせました。


Googleの回答は

 Googleによると、削除基準については、ヘルプページ内の「不正行為に関するプログラム」を確認してほしいとのこと。今回のケースが恐らく該当するとみられる「児童の搾取」の項目には、次のように書かれています。

児童の搾取や虐待にあたるコンテンツは、アップロードしたり、共有したりしないでください。これには、児童の性的虐待のすべての画像(漫画も含む)や、児童を性的に表現したすべてのコンテンツが含まれます。つまり、Google のサービスを使用して児童の性的虐待画像を作成、所有、配布することや、Google のサービスを使用して児童の画像ギャラリーを作成して性的に露骨なコメントを追加することなどは禁止されています。

不正行為に関するプログラム ポリシーと適用より)


 ポイントとなるのは、「アップロード」「所有」といった行為自体も禁止されていること。つまり、非公開であってもアップロードした時点で削除・BANの対象になりうるという点です。また「(漫画も含む)」と付記されていることから、イラストであっても削除対象になることが分かります。加えて規約には、削除やBANだけでなく「法執行機関に報告するなどの適切な措置を講じます」との記載もみられました。

 また、多くの人が不安がっていた「どのように判断しているのか(ファイル内容を確認しているか)」については、「自動システムによるスキャンで乱用を示すシグナルを検出しており、人による確認はしていません」とのこと。まとめると、「児童の搾取」に該当するコンテンツであれば、たとえ非公開設定であっても(イラストであっても)削除やBANの対象になるが、ファイルの中身を誰かが見ているということはなく、システムによる検出で判断している、ということになります。

 ただ、Google ドライブのこうした規約は珍しいものではなく、例えばAppleの「iCloud」も、利用規約内で「猥褻、低俗」なコンテンツの「アップロード」を禁止しています。オンラインストレージを「自由に使えるプライベートなファイル置き場」と考えている人は、一度利用規約を見直してみた方がいいかもしれません。

B. お客様の行為
お客様は、以下の行為のために本サービスを利用しないことに同意します。
a. 不法、迷惑、脅迫的、有害、不法行為に当たる、中傷的、誹謗的、虐待的、暴力的、猥褻、低俗、他人のプライバシーを侵害する、悪意的、人種もしくは民族差別的、またはその他好ましくないコンテンツをアップロード、ダウンロード、掲示、メール送信、伝達、保存、その他利用可能な状態にすること。

iCloud利用規約より)


 とはいえもちろん、どこまでが「児童ポルノ」と判断されるのか、また「自動システムによるスキャン」がどこまで正確かといった疑問は残ります。Google ドライブの場合、コンテンツの削除が不当であった時は、サイト上から異議申し立てを行うこともできるとしています。

 なお、追記によると、元エントリの投稿者はその後別のオンラインストレージ(MEGA)に乗り換えたそうです。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」