漫画家・カメントツ先生の絵本アイデア「きんとれ」が光速でボツに → Twitterに投稿したら「読みたい」「仕上がってる!」と大反響

出版社からのオファーもくる人気です。

» 2020年05月17日 11時50分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 『こぐまのケーキ屋さん』をTwitter上で連載中のカメントツ先生(@Computerozi)が、ボツになった絵本アイデア「きんとれ」を自身のアカウントで公開したところ、たちまち「読みたい」「中身が気になりすぎる」など大きな話題に。さらに出版社からも続々声がかかるなど反響を呼んでいます。



 表紙の文字「よいこのたいいくえほん きんとれ」とは対照的に、筋肉モリモリなマッスルうさぎさんが描かれた衝撃的な絵本アイデア。カメントツ先生が以前に、出版社から「作ってみたい絵本の企画があれば送ってくださいね」と言われて送った企画で、その時は「光速でボツをいただいた」とのこと。新時代すぎた……?


カメントツ先生 絵本 アイデア きんとれ ボツ よいこのマッスル絵本 うさぎ くま 筋トレ かわいいうさぎさんのムキムキ筋肉に圧倒される

 しかし、Twitterにて絵本のイメージ(表紙のみ)を投稿したところ、読んでみたいという声とともに13万いいねが集まります。そして次の日には「なんといくつかの出版社さんからお声がけいただきました…もしかして本当にもしかするかもしれない…」と、先生本人もビックリな急展開に。これが筋肉は裏切らないということか。



 それからすぐ、寄せられた声に応える形で、まだラフしかなかった絵本の中身4ページを実際に先生が描いて公開。ムキムキのうさぎさんが己の肉体を鍛える、爽やかさとかわいさと暑苦しさが詰まった日常は「仕上がってる!」「きれてる!」と更なる人気を呼びます。



 その後作られた専用のTwitterアカウント「たのしいどうぶつランド(@tanoshidoubutsu)」にて投稿されたのが、よいこのマッスル絵本シリーズ「ともだち」。泣いている小さいくまちゃんに、ムキムキのうさぎさんが筋トレを勧めて、ともに“元気になる”物語は、インパクトと謎の説得力から「やはりトレーニングした方がいいのか」「筋トレするか…」といった反応も寄せられるほど。絵本ならではの分かりやすさが素晴らしい。



よいこのマッスル絵本シリーズ「ともだち」


カメントツ先生 絵本 アイデア きんとれ ボツ よいこのマッスル絵本 うさぎ くま 筋トレ


カメントツ先生 絵本 アイデア きんとれ ボツ よいこのマッスル絵本 うさぎ くま 筋トレ


カメントツ先生 絵本 アイデア きんとれ ボツ よいこのマッスル絵本 うさぎ くま 筋トレ


カメントツ先生 絵本 アイデア きんとれ ボツ よいこのマッスル絵本 うさぎ くま 筋トレ 筋トレが生んだハッピーエンド!

画像提供:カメントツ先生(@Computerozi)


 そんなボツアイデア投稿から次々と展開して人気を集めている同マッスル絵本シリーズについて、カメントツ先生に伺いました。

―― 最初のボツ段階では出版社はどんな反応だったのでしょうか?

カメントツ先生:一般的なボツとはちょっと違って、こういう打ち合わせって、いろんな案をたくさん出してそのうち1個か2個引っ掛かれば――といった感じで、99%はボツになるものなんです。ただ、ムキムキうさぎ、きんにくウサギ……タイトルはまだ決まっていないんですけど、これは自分的には、ボツになったけど面白かったので、Twitterに投稿してみることにしました。

―― 他にはどんなアイデアがあった?

カメントツ先生:同時に出したアイデアとしては、チェンソーでなんでもずばずば切ってしまう「チェンソードラゴン」という企画も出したんですが、「チェンソーは子供には難しいのでは」「構造が子供に伝わりにくそう」といった懸念があり、こちらもボツになりました。

―― Twitterでの公開から現在まで、どれくらいのオファーがありましたか?

カメントツ先生:ツイートした次の朝にはもう2社くらいから反応が来ていて、出版社のスピードは本当に早いなと実感しています。最終的に、今(5月14日)の時点で7社から連絡が来ていて、まだお返事を返せていない状態です。

―― 実際に本になる可能性はありますか……?

カメントツ先生:どんな形で形で出版するかはまだ決まっていませんが、何かしらの形で本屋さんに並んだらいいなと思っています。



――最新のイラストだとうさぎが服を着ているのが気になりました(※途中からパンツを履いている)。

カメントツ先生:最初は何も着せていなかったんですが、これが「センシティブな画像」としてTwitterにはじかれてしまい、一部ユーザーには見れない状態になってしまったんです。それでもったいないなと思い、今は少しずつ服を着せたりして、どれくらいならセンシティブと判断されるのか実験しながら書いています(笑)

 調べてみたら、YouTubeなどでは男性の上半身や乳首でもセンシティブと判断されることがあるらしく、世界中の基準がこうしてGoogleやTwitterなどに委ねられていくあたり、大きな変化を感じてします。これはいいことでも悪いことでもありますが、取りあえず大きいものには巻かれろ精神でやっていこうと思っています。




 Twitterではそのビジュアルだけでなく、声に出して読みたくなる内容に、さまざまなユーザーが朗読してみた動画を投稿。たのしいどうぶつランドTwitterアカウントではそれらをまとめたモーメントや、公式の読み聞かせ動画も公開中です。




ちなみに絵本のキャラクターは『こぐまのケーキ屋さん』と同じ世界の住人……?




Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」