車内販売の酒類提供復活にあわせて、静かに味わいたい新作駅弁とは?宇都宮「生ハム押し寿司」(1100円)

車内販売での酒類販売がようやく再開。そうとなれば、やっぱり“酒に合う”駅弁を選びたくなるものです。ほろ酔い気分がよく似合う駅弁が生まれた背景を取材しました。

» 2021年12月19日 12時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送
駅弁 駅弁味の陣2021 宇都宮「生ハム押し寿司」(1100円)
駅弁 駅弁味の陣2021 駅弁 駅弁味の陣2021 駅弁 駅弁味の陣2021 駅弁 駅弁味の陣2021 駅弁 駅弁味の陣2021 駅弁 駅弁味の陣2021

【ライター望月の駅弁膝栗毛】

 「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します

 新幹線や特急列車の車内販売における酒類の提供が再開されてきました。そうとなれば、やっぱり“酒に合う”駅弁を選びたくなるもの。この秋、栃木・宇都宮駅に登場した新作は生ハムを使用した押し寿司。できれば、ワインと一緒にいただきたい期間限定駅弁です。ほろ酔い気分がよく似合う駅弁が生まれた背景を、お店の方に聞きました。

駅弁 駅弁味の陣2021 E5系新幹線電車「はやぶさ」、東北新幹線・宇都宮〜那須塩原間

駅弁味の陣2021・気ままに味めぐり(第7回)

 北を目指す東北新幹線「はやぶさ」号。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、車内販売における酒類の提供が中止されていましたが、東日本エリアの新幹線・特急列車では、10月11日から取り扱いが再開されました。移動しながらお酒を飲むことができるのは、鉄道旅の魅力の1つだけに、とても嬉しい方は多いことでしょう。ただ、引き続き車内での会話は控えめにして、静かにお酒と向き合って、じっくりと味わいたいものです。

駅弁 駅弁味の陣2021 生ハム押し寿司

 酒好きの方が、思わず手に取りたくなりそうな駅弁を宇都宮駅で見つけました。その名も「生ハム押し寿司」(1100円)。宇都宮駅弁の松廼家が製造・販売しています。松廼家によると、宇都宮駅ではここ2シーズン、冬場に栃木のブランド魚・プレミアムヤシオマスの押し寿司が販売されてきましたが、今回はこの姉妹品という位置づけで、生ハムを使った押し寿司が企画されたと言います。

駅弁 駅弁味の陣2021 生ハム押し寿司

【おしながき】

  • 酢飯(栃木県産・とちぎの星、ワインビネガー)
  • 生ハム(イタリア産)
  • クリームチーズ
  • ローズマリー
駅弁 駅弁味の陣2021 生ハム押し寿司

 パッケージを開けると、スーッと入ってくるローズマリーの香り。さわやかな酸味と思いきや、酢飯との間に挟まったクリームチーズのまろやかさが、意外性とともに口のなかに広がります。これは酒好き、とくにワイン好きの方を狙い撃ちにした感じです。企画段階では栃木県産生ハムを使いたかったそうですが、価格面などでイタリア産に落ち着いたと言います。でも、2000年代以降も宇都宮駅で行われていた駅弁の代名詞とも言える「立ち売り」も、もとは明治初期にイタリアの鉄道で行われていた売り方を“輸入”したとも云われていますから、懐かしの宇都宮の風景を思い浮かべていただくのも、決して悪いことではないでしょう。

駅弁 駅弁味の陣2021 205系電車・普通列車、片岡〜蒲須坂間

 東北本線(宇都宮線)・宇都宮〜黒磯間や日光線などで活躍してきた205系電車も、新型車両の導入が発表され、世代交代が迫ってきました。いまだから乗ることができる車両に揺られながら、いまだけの駅弁を楽しんでみるのもよさそうです。

(初出:2021年10月29日)

連載情報

photo

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


「駅弁膝栗毛」バックナンバー



おすすめ記事

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」