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火星に水が流れている可能性 NASAが発見

火星に氷が存在することは分かっているが、液体状の水も存在するかもしれないという。

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)」が、火星に水が流れている可能性があることを発見した。NASAが8月4日に発表した。


軌道からの観測画像と3Dモデリングを組み合わせた画像

 観測により、火星の南半球の中緯度の急斜面で、春から夏にかけて黒い指のような筋が現れて、斜面の下の方に伸びていき、冬に消え、次の春に再び現れるという変化が見られたという。筋は幅0.5〜5ヤード(1ヤードは約90センチ)で、長さは最大で数百ヤードで、場所によっては1000以上ある。

 NASAの研究者は、この筋は「火星の斜面に見られるほかの特徴とは異なる」とし、水が流れてできた可能性があるとしている。真水は低温で凍るため、塩分を含むとみられる。火星ではこれまでに、中高緯度地域の地表近くで氷が発見されているが、生命に不可欠な液体の水が存在する可能性を示す証拠はこれが初めて。

 この発見は8月4日発行の「Science」誌に掲載されている。

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