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自由気ままな猫と優雅なティータイムを……“猫の店長”がいる喫茶店に行ってきた

猫カフェではない、「猫が店長のカフェ」はゆったりとした時間を過ごせるお店でした。

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 猫と触れ合える猫カフェはあちこちにある。しかし、そのような猫カフェではなく、猫が店長の喫茶店があるという情報を仕入れたため、さっそく取材に行ってきた。

 場所は新宿御苑前駅(東京都新宿区)から徒歩3分程の花園通り沿いの交差点。花園医院の向かいにある。表に出ている看板には「コーヒー 紅茶 そして猫店長。」というキャッチフレーズと猫の写真が。なんともモフモフしがいがありそうな猫の写真にはやる心をおさえる。店名は「ディー・カッツェ」。ドイツ語で猫という意味だ。

さっそく、階段を登って入店

 お出迎えしてくれたのは、店長夫人のクイーンちゃん(5歳、♀)、襟巻きのような毛並みが上品なご夫人である。

店長夫人。ちょこんとした短い足がキュート

 では、店長はどこにいらっしゃるのか。実は、店長であるケーニッヒ君(10歳、♂)は現在通院中で店に出ていないという。代わりに毎日店に出ているのが、店長代理のカイザー君(3歳、♂)。カイザー君はケーニッヒ店長とクイーン夫人の間に生まれた息子。カイザー君の指定席は奥の窓際。いつもここで憩っているそう。


くるんとカールした耳はアメリカンカールであるケーニッヒ店長似、もふもふの毛並みはクイーン夫人似。性格はおおらか

「すみません、店長代理のカイザー君ですか?」「ん? そうですけど」

「接客はしなくていいんですか?」「うん、だって眠いし……Zzz……」「そうですか……おやすみなさい」

 「猫は家族なので、毎日連れてきています」と語るのはディー・カッツェの人間のマスター・小林晃子さん。店を開いてもう18年だという。猫は全部で4匹。毎日、カイザー店長代理と、クイーン夫人かカイザー君の姉の王女ちゃん(4歳、♀)を連れて出勤する。猫と触れ合って遊ぶような猫カフェとは違うので、しつこく猫につきまとったり、嫌がっているのにベタベタ触れたりするのはNG。自由気ままに過ごす猫とともに、のんびりとお茶や食事を楽しんでほしいとのこと。猫に会いたいのにどこにいるか分からない場合は、小林さんに聞けば猫の居場所を教えてくれるので、気軽に聞いてみてほしい。

 また、この店は日本紅茶協会認定の店でもあり、紅茶の種類が豊富。こんなに多いとどれを飲むか迷ってしまいそう。そんな場合は、メニューに猫印がついているものがオススメ。迷ったら猫印の紅茶を選んでみては。


スコーンならぬ、猫の形をした「ネコーン」は一番の人気メニュー。紅茶とセットで1000円
猫の名刺もつけてくれる

店内の壁は猫の写真や絵でいっぱい

入り口には猫グッズがずらり

置いてある本も猫! 猫! 猫!

クイーン夫人は、店の奥のトイレ前の暗がりの角にいることが多い。トイレに行く際、クイーン夫人の存在に気付かずに通り過ぎてしまう人も

 営業時間は月曜〜土曜は午前11時30分〜午後10時、日曜・祝日は正午〜午後7時(不定休)。貸し切りが入ることもあるので、事前に電話確認をする場合は午後2時以降で。

新宿区新宿1-19-8 サンモール第7ビル2F

TEL:03-3352-5510

FAX:03-3341-6335


 都会の喧噪(けんそう)を忘れ、猫たちと優雅なティータイムを過ごしてみてはいかがだろうか。


カイザー店長代理、お昼寝中にありがとうございました!

クイーン夫人もありがとうございます!

姫野ケイ:フリーライター・コラムニスト・作家。1987年9月7日生まれ。宮崎県宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社のアルバイトにて編集業務を学びつつ、ヴィジュアル系バンドの追っかけに明け暮れるバンギャル。2010年度南日本文学大賞最終ファイナリスト。現在はWebやスポーツ新聞にてコラム・小説を執筆中。


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