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2月22日は「猫の日」! ちょっぴりミステリアスな猫の世界をのぞいてみよう

2月22日の2のゾロ目「2・2・2」と、猫の鳴き声「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせにちなみ、2月22日は「猫の日」となっています。

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 愛猫家の文化人らによる「猫の日制定委員会」と「一般社団法人ペットフード協会」が協賛し、「猫と幸せに暮らせる喜びを、猫と一緒にかみしめる記念日」という趣旨で、1987年に制定された「猫の日」。2月22日の2のゾロ目「2・2・2」と、猫の鳴き声「ニャン・ニャン・ニャン」の語呂合わせにちなみ、全国の愛猫家からの公募でこの日に決定したそうです。

 そこで今回は、猫にまつわるちょっと不思議な世界に迫ってみました。


人間にはない特徴や機能が備わっている猫の目。その暗視能力は人間の約6〜10倍!

オスの三毛猫はいない?

 いわゆる三毛猫とは、「オレンジ(茶)・ブラック・ホワイト」3色の毛色を持った猫のことです。

 猫の毛色や模様は、主に遺伝子の組み合わせによって決まります。オスの猫は「X・Y」、メスは「X・X」という染色体を持っており、オレンジの毛色を出す遺伝子はX染色体の中に含まれています。

 オスはX染色体をひとつしか持っていないため、X染色体にオレンジの遺伝子が含まれていれば、オレンジ系の被毛(茶トラなど)になります。また、X染色体にオレンジの遺伝子が含まれていなければ、ブラック系の被毛になります。

 一方、メスはX染色体を2つ持っているため、ふたつのX染色体にオレンジの遺伝子が含まれていればオレンジ系の被毛に、ふたつとも含まれていなければブラック系の被毛になります。そして、一方のX染色体にオレンジの遺伝子が含まれていて、もう一方に含まれていない場合、「オレンジ系&ブラック系」の被毛になるのですが、ここに「一部がホワイトになる遺伝子」が発現すると、ホワイト・ブラック・オレンジの毛色を持った三毛猫になるという訳です。

 ただ、数万頭に1頭の割合で「X・X・Y」という染色体を持つ、オスの三毛猫が生まれることがあるそうです。これは「クラインフェルター症候群」という染色体の異常で、生まれてきてもほとんど繁殖能力はありません。

暗闇でも見える「猫の目」の秘密とは?

 私たち人間と比べて、猫はかなり暗い場所でもモノを見ることができます。

 猫の目には人間にはない特徴や機能が備わっており、その暗視能力は人間の約6〜10倍あるといわれています。

【人間より瞳孔が大きい】

 猫のひとみの部分の「瞳孔(どうこう)」は、明るい場所では縦に細くなっていますが、暗い場所では人間の2〜3倍程度まで大きく(円形に開く)なります。そのため、わずかな光でも目の奥の網膜まで取り入れることができるのです。

【明暗を識別する視細胞が発達している】

 明暗の識別は、網膜内の「捍体細胞(かんたいさいぼう)」と呼ばれる視細胞で行われます。猫はこの捍体細胞の密度が、人間の約3倍もあるそうです。

【網膜の後ろに光を増幅させる反射板がある】

 猫の網膜の後ろには、人間にはない「タペタム」と呼ばれる輝板があります。このタペタムが網膜に入った光を反射して、ふたたび網膜側へ戻す仕組みになっているため、わずかな光でも増幅させて感知できるのです。

未知なる猫の気持ちに寄り添って……

 ちょっとミステリアスな猫のお話、いかがでしたか?

 もしかすると猫たちには、私たちとはまったく違う世界が見えているのかもしれませんね。

 オウチで猫を飼っているという人も、あらためて愛猫の気持ちになって寄り添ってみては……? 何か新しい発見があるかもしれませんよ。

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