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列車の遅れはなぜ広がるのか、その対策は? 8ビットゲーム風アニメで説明

後続の電車が遅れているため時間調整をする理由。

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 列車の遅れはなぜ全体に波及するのか、その対策は――? 米ニューヨーク州の都市交通局Metropolitan Transportation Authority(MTA)がそれを8ビットゲーム風アニメで説明する動画を公開しています。

 列車が問題なく運行しているときは、列車が等間隔で走り、駅の停車時間も予定通り。しかし、ある列車で急病人が出るなどすると、その列車は停車時間が長くなってしまい、等間隔が崩れてしまいます。運行のギャップ(隙間)ができるわけです。


等間隔、予定通りの停車時間

遅れが発生。ギャップができる

 急病人が出た列車は次の駅への到着が遅れ、遅れている間に次の駅で待つ乗客の数は増えていきます。乗客が増えた分、電車に乗るのにかかる時間も増えます。運行のギャップによって停車時間は伸び、遅れている列車がさらに遅れ、ほかの駅へも影響していくことに。


列車の到着遅れにより駅に乗客がたまっていく

乗り降りに時間がかかってさらに遅れ、ギャップが広がる

 何もしなければこうして遅れが全体に波及していきます。MTAはその対策として、急病人で遅れた列車の前の列車をとどめることでギャップを分割することを挙げています。これにより停車時間と駅の混雑を減らし、あとの列車が追いつくことができるため、最終的にはギャップがなくなるということです。


前の電車を止めて時間調整し、ギャップを分割

 列車に乗っているときに「後続の電車が遅れているため時間調整をします」といったアナウンスを聞くことがあります。「前の電車ではなく後ろの電車が遅れているのになぜ?」と思ってしまいますが、全体を遅らせないための対策なのですね。東京メトロでもこの対策について動画で説明しています。

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