ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

西野カナ「トリセツ」の歌詞を法的解釈する猛者あらわる 「永久保証の私だから」←「保証契約を締結しなくてはならない」

乙女心を取り扱い説明書になぞらえて歌った「トリセツ」に、マジメな法的ツッコミを連発。

advertisement

 男性に理解されにくい女性の乙女心を「取り扱い説明書」に歌詞でなぞらえている、西野カナさんのユニークなラブソング「トリセツ」。この歌詞を法的に解釈してみたという結果がTwitterに投稿され話題になっています。これは予想外の方向からの激しいツッコミ……!


西野カナ トリセツ 法的 解釈 瑕疵
ガチじゃないですか……!(画像提供:投稿主)

 “法的に疑問を抱いた”と歌詞を考察したのはある法学部の学生さん。歌詞の

一点物につき返品交換は受け付けません

 には「永久保証との整合性が不明であり、金銭賠償等が発生するのか、明文記載が求められる。(違約金につき、民法420条)」とツッコみます。そして続く

ずっと大切にしてね
永久保証の私だから

 の部分で「永久保証とは具体的にどのような内容なのか。別個の保証契約を締結しなくてはならず、西野カナさんはこの歌発売ののち、“ホショウケイヤク”という歌を出すことが予期される」との指摘と推測が。“ホショウケイヤク”というタイトルの破壊力よ。


西野カナ トリセツ 法的 解釈 瑕疵
歌詞に対するコメントは全部で10個……!(画像提供:投稿主)

 サビ前の、

たまには旅行にも連れてって
記念日にはオシャレなディナーを
柄じゃないと言わずカッコよくエスコートして
広い心と深い愛で全部受け止めて

 という歌詞に対しては「過大な負担を債務者に強いるものである。もはや双務契約の均衡関係が崩壊していると言わざるをえない。付随的債務が(安全注意義務など)認められるとするにしても、当該負担は彼女を頂くに付随する債務としては過大すぎるものであり付随的とは到底言えない」と大きな疑問点を指摘。続いてサビ中の、

こんな私だけど笑って許して

 にて「上記のように散々債務者には負担を強いておきながら債権者の過失について、債務者は笑って許すほかなくあまりにも不当であり、上記のように均衡を欠き公序良俗(90条)に反する契約であり絶対的無効である」とコメント。このやり取りの温度差よ。

 Twitterではこの法的解釈に、「こういう野暮大好き」とあえてのマジレスを評価する声に、「そういう見方もあるのか」や「気持ちを代弁してくれてる。でも俺が西野カナを好きな気持ちは理屈じゃないんだ」という声も。

 当人に「トリセツ」へ疑問を持ったキッカケについて聞いてみると、「面白い歌詞だなぁ思っていたら歌詞と瑕疵(かし ※法的な欠点や欠陥)の語呂があっていたことに気づいたので知的好奇心を抑えられませんでした」とのこと。

 この“カシ”に関しては「法学徒である以上研究していきたいと思います」ということで、今後も何かの歌詞中に瑕疵が発見され指摘されるものが出てくるかもしれません。



(宮原れい)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る