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ASKAのタクシー車内映像放送で物議、テレビ局側に見解を聞いた “公益性、公共性があると判断した”

BPO審議入りすべきとする声も。

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 覚せい剤取締法違反で逮捕されたASKAさんが乗車したタクシーの車内映像がテレビ局各社で放送され議論を呼んでいます。この映像についてネット上では「プライバシーの侵害ではないか」として映像提供を行ったタクシー会社に対し批判が集まる一方、放送したテレビ局側に対しても「なぜこれを放送したのか」など放送する意義を問う声があがっています。



 この映像は逮捕直前のASKAさんが乗ったタクシーの車内外を写したもの。ASKAさんが運転手に具体的な通りの名称を告げる様子や、降車する際の様子などとともに、自宅周辺に集まった報道陣の様子も映し出されていました。この映像を巡ってはタクシーグループ・チェッカーキャブが謝罪文を発表(関連記事)しましたが、提供経緯・提供元は現在も不明。ではテレビ局側の見解はどうなのか、民放各社に問い合わせてみました。

 取材対応が難しいとした日本テレビを除き、フジテレビ・テレビ朝日・TBSに対し「プライバシーの侵害にあたるとの認識はあったか」「今後も今回の映像を放送することはあるのか」などの質問をFAXで送付。15時現在でTBSからの回答はありませんが、フジテレビからは「容疑者の逮捕直前の映像であり、公共性・公益性があると判断し放送いたしました。入手経緯など取材・制作の詳細についてはお答えしておりません」との回答が、テレビ朝日からは「覚せい剤事件で執行猶予中である著名な人物が再び同種の事件で逮捕されたため、逮捕直前の映像について公益性、公共性などの観点から総合的に判断し使用したものです」との回答がありました。

※当初「フジテレビ・テレビ朝日からは“逮捕直前の映像について公益性、公共性などの観点から総合的に判断した”とする回答がありました」と記載していましたが、フジテレビより「送った回答とまったく異なっている」との指摘があり、文章を訂正させていただきました。

ASKA タクシー ドライブレコーダー フジテレビのFAX

ASKA タクシー ドライブレコーダー テレビ朝日のFAX

 一部では「BPO審議入りするべき」とする意見も。なお、弁護士はテレビ局側の責任について、報道の自由との兼ね合いから「どちらとも判断し難い」と語っています(関連記事)。

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