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バンドのラウドネスが入国拒否を理由に全米ツアーキャンセル 

会場側は米メディアに“免除用紙”を提示したが今回は拒否されてしまったと答えています。

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 4月19日から全米ツアーを予定していた日本のヘヴィメタルバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」が、初日にシカゴの空港で入国を許可されなかったためそのまま帰国しました。ツアーはすべてキャンセルが決まっています。

ラウドネス 入国 拒否 ラウドネス公式サイト

 バンドのボーカル・二井原実さんは19日にブログで、「アメリカツアーはキャンセルです。3時間シカゴ滞在して帰国です。詳しいことは、オフィシャル発表までしばしお待ちを」と説明。キャンセル理由について特に触れていませんが、「バンドは過去に入国拒否されたことは一度もありません」「二井原個人も入国拒否されたことはありません」と述べています。

 19日に出演する予定だったイリノイ州シカゴのライブハウス「REGGIE’S ROCK BAR」は公式サイトで、「米国政府が外国人入国者に敷いた新たな厳しい政策のため、ラウドネスは米国への入国を拒否され、今朝帰国しました。 米国ツアーのすべてのショーはキャンセルされます」と説明しました。

ラウドネス 入国 拒否 公演キャンセルの理由を説明するライブハウス

 ライブハウスの店長は米紙「シカゴ・トリビューン」の取材に対し、前回アメリカに入国したときは受け入れてもらえた“免除用紙(exemption paper)”を提示したが今回は拒否されてしまったとバンド広報は話している、とコメント。「政策の結果なのか、ラウドネスが(前と同じ感じで大丈夫だろうという)勘に従って飛んでいたのか分からないが、新たな大統領が来てから差異がある」と述べています。

 ラウドネスが前回全米ツアーを行ったのは2015年10月〜11月。その後アメリカでは2016年1月21日に、2015年ビザ免除プログラムを改定すると同時に、テロリスト渡航防止法の施行を開始しています。改定後は、「2011年3月1日以降にイラン、イラク、スーダンまたはシリアに渡航または滞在したことがある」または「ビザ免除プログラム参加国の国籍と、イラン、イラク、スーダンまたはシリアのいずれかの国籍を有する二重国籍者」に該当する場合、ビザ免除は受けられなくなっています。

黒木貴啓


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