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観光シーズンに江ノ電で沿線住民を優先する実験 混雑による日常生活への影響に配慮

観光シーズンに江ノ電沿線の住民、在勤者、在学者が乗車しづらくなってしまう問題の解決に。

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 鎌倉市は、ゴールデンウィークなどの観光シーズンに江ノ島電鉄(江ノ電)が混雑し、沿線住民らの日常生活に影響が出てしまう問題を解消するため、住民が優先的に入場できる社会実験を行うと発表しました。日時は5月6日の10時〜16時まで。



 乗車券等を購入後、江ノ電の鎌倉駅西口改札にて「江ノ電沿線住民等証明書」を提示することで、鎌倉駅構外の乗車待ち列には並ばずに“駅構内の列の最後尾”に進むことができます。この証明書は4月25日〜5月2日の9時〜17時(2日は20時)の期間で発行するため、対象となる住民は事前に申請する必要があります。

 江ノ島電鉄は5月3日〜5日の期間、江ノ電路線バスへの振替輸送を行うなど混雑緩和対策を実施。また4月29日からは全線で混雑が予想されるとして改札規制に関する呼びかけを行い、特に5月3日〜6日は乗車に30分以上待ち時間が発生することが予想されています。



 外国人旅行者の急速な増加によって、大きな変動期を迎えている鎌倉市の観光環境。2015年の年間観光客数は約2293万人ですが、2016年には訪日外国人旅行者数で約2403万人(推計値)に到達する状況で、同市は観光消費の拡大と同時に観光ごみや交通渋滞の解消に向けた計画を以前から実施しています。

 なお今回の「江ノ電沿線住民等証明書」は実験当日のみ有効で、鎌倉駅構外に行列ができた場合に限り実施。また当日は証明書が発行されないため注意が必要です。



江ノ電沿線住民等証明書について

発行期間

平成 29 年4月25日から平成29年5月2日 ※発行場所にご注意ください。

午前9時から午後5時まで(5月2日は午後8時まで)

発行場所(※郵送は非対応)

4月25日〜4月28日:江ノ電鎌倉駅構内及び鎌倉市役所本庁舎3階交通計画課

4月29日及び30日:鎌倉市役所第3分庁舎講堂

5月1日及び2日:鎌倉市役所本庁舎3階交通計画課

※2日の午後5時15分以降は、トンネル側の市役所入口(守衛室脇)から庁舎に入れます。

発行の際に必要となるもの

在住の方:運転免許証や健康保険証など住所の記載のある証明書

在勤の方:社員証など地域内に勤務していることを証明するもの、または通勤定期券

在学の方:学生証、または通学定期券

※定期券は長谷駅から腰越駅の区間で、「江ノ電沿線住民等証明書」発行時点で有効であるものとします。

(宮原れい)

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