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「失恋」の対義語ってあるの? 調べてみたらちゃんと存在していた

失恋、優勝、未満、正夢、閏年、脱字――全部きちんと対義語があるのです。

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「恋を失う」の逆、と考えると……?

 春は別れの季節。もしかしたら皆さんの中にも、最近恋人と別れた、失恋した、という方もいらっしゃるかもしれません。その一方で、春は出会いの季節でもあります。失恋を引きずっている暇はありません。早く先に進みたいところ。

 ところで、「恋愛が成就しないこと」は「失恋」と言いますが、その対義語「恋愛が成就すること」にあたる漢字2文字の表現ってないんでしょうか? あったら便利、というかないのは不自然な気がします。……実は、ちゃんとあるんです。

 普段何気なく使っている日本語にも、明確に対義語が存在します。さらに本記事では「優勝」「未満」「正夢」「閏年(うるうどし)」「脱字」の対義語も合わせて紹介。意外な言葉から初耳ワードまで、奥深い対義語の世界をご覧ください。

「失恋」の対義語

 さて、まずは失恋の対義語から。

 正解は「得恋(とくれん)」。なるほど「恋を失う」の対義語なのだから、「恋を得る」。ほとんどの方は使ったことがない表現でしょうか。日常会話で使えると、かなり知的に見られるかも? 「得恋」のチャンス(?)ですよ!

 では、その他の意外な対義語も見ていきましょう。

「優勝」の対義語

 「優勝」の対義語は「劣敗」と言います。

 ここでの「優勝」は、文字通り「優れた者が勝つこと」という意味です。その対義語「劣敗」には「劣った者が敗れる」という意味があります。

 最近ネット上でよく見られる「セイク(酒)で優勝した」ほか類似の表現の派生形として、「●●で劣敗した」という表現も面白いかもしれないので、ぜひ使ってみてくださいね(?)。

「未満」の対義語

 「未満」の対義語は「超過」と言います。「未満」は「ある数より小さいこと」という意味。その反対の意味を表す言葉が「より大きい」しかないのは不便だと思ったことはありませんか?

 ちゃんと対義語があるなら学校で教えてほしかったものです。「超過」を「ある数より大きいこと」という意味で使うことは少ないですが、大辞林ほか各辞書にはきちんとその意味が載っています。

「正夢」の対義語

 「正夢」の対義語は「逆夢(さかゆめ)」と言います。「現実と一致する夢」を意味する「正夢」に対し、「現実とは反対のことが起こる夢」を意味するのが「逆夢」。ある意味、私たちが普段見ている夢の多くは「逆夢」といえるかもしれませんね。

「閏年」の対義語

 「閏年」の対義語は「平年(へいねん)」と言います。「およそ4年に1度やってくる、1年が366日ある年」を意味する「閏年」に対し、「1年が365日の年」を「平年」と言います。今年、2017年は「平年」ですね。

「脱字」の対義語

 「脱字」の対義語は「衍字(えんじ)」と言います。「そもそも『衍字』なんてて読めないよ」といったように、要らない字が入ってしまうことを「衍字」と言います。「衍」の訓読みは「あまり」なんだとか。なるほど納得です。


 いかがでしたか? 「この言葉の対義語って何だろう?」というように、もし何か疑問を抱いたら、すぐに調べてみましょう。語彙力を豊かにするチャンスです。

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