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米大学、ミャンマーの琥珀から「1億年前の花びらがない花」発見 顕微鏡を使わないと研究できない極小サイズ

琥珀の中で、完全な状態のまま保存されていたとのこと。

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 ミャンマーの琥珀から1億年前の新種の花が発見されたことが、米国オレゴン州立大学から発表されました。花びらがなく、直径3.4〜5ミリと極めて小さいそうです。


ミャンマーの琥珀から1億年前(白亜紀)の新種の花「Tropidogyne pentaptera」発見 完全な状態で発見された1億年前の花「Tropidogyne pentaptera」

 新種の花は、ミャンマーで採取された琥珀の中に保存されており、「ちょうど庭から摘んできた」かのような完全な状態を維持。5つのがく片が広がった形状をしていることから、ギリシャ語の「penta(5の意)」「pteron(翼の意)」を使い、「Tropidogyne pentaptera」と命名されました。

 「Tropidogyne pentaptera」の形状や葉脈のパターンは、オーストラリア、パプアニューギニアの植物に極めて似ており、白亜紀の熱帯雨林の木に咲いていたと推測されています。


ミャンマーの琥珀から1億年前(白亜紀)の新種の花「Tropidogyne pentaptera」発見 画像ではアップになっていますが、実際には顕微鏡を使わないと研究できないほど小さいとのこと

 ちなみに、ミャンマーの琥珀に閉じ込められていたにもかかわらず、南半球の植物と関連性があるのは、大陸移動の影響。おそらく発掘場所はインド亜大陸の一部であり、過去に南半球でゴンドワナ大陸としてオーストラリア大陸とつながっていた名残りだと考えられています。

マッハ・キショ松

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