SP2の脆弱性報告は「誤解を招く」とMicrosoft

Windows XP SP2に10件の脆弱性があるとの報告に、Microsoftが反発している。(IDG)

» 2004年11月13日 08時43分 公開
[IDG Japan]
IDG

 セキュリティ企業の米Finjan SoftwareがWindows XP Service Pack 2(SP2)で複数の脆弱性を報告したことについて、米Microsoftは11月11日、現在この問題を調査中だとコメントした。Finjanは、SP2に「深刻な」脆弱性が10件も見つかったと発表している。

 Finjanの最高セキュリティ責任者、ジル・アーディティ氏によれば、この問題についてはMicrosoftに通報済みで、必要な技術情報もすべて提供したという。Finjanではこの脆弱性を突いたコンセプト実証のためのコードも開発、これもMicrosoftに提供した。

 Microsoftの広報担当者は電子メールで、Finjanの主張については認識しており、現在調査中だとコメント。「現時点でMicrosoftはFinjanが主張する『Windows XP SP2の10件の新たな脆弱性』について確認できていない」と記している。

 この広報担当者によれば、Finjanが報告した脆弱性が実際に攻撃に利用されたとの報告も、今のところ受けていないという。「Windows XP SP2の脆弱性と称するFinjanの報告は、その影響が及ぶ範囲と深刻度において誤解を招く恐れがあり、恐らく誤りであることが、当社の初期の分析で示されている」とMicrosoft。

 もし実際にWindows XP SP2に脆弱性が見つかれば、「顧客を守るため、直ちに適切な措置を取る」とMicrosoftは説明している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ