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プラモデルの楽しみ方も多様化しており、近年では成形色の段階から精緻に色分けされ、組み立てるだけで見栄えのするキットが多く発売されています。
しかしながら、プラモデル作りの華といえばやはり塗装、という声もいまだ根強いのではないでしょうか。とりわけ美しいグラデーションやムラのない塗面を仕上げることができるエアブラシのニーズは、成形色仕上げが市民権を得た現在でも減ることはありません。
とはいえ、エアブラシというとどうしても導入コストが高いイメージがつきまといます。ハンドピースも1万円前後から、さらにコンプレッサーを買うとなるとプラス3万円……趣味の道具にそこまでの金額を出すことの難しさもあると思います。
しかし近年ではその状況が大きく変わっています。2019年頃から充電式エアブラシが国内でもリリースされはじめ、モデラーの間にも浸透してきています。充電型エアブラシはその手軽さから、エアブラシデビューの選択肢として有力なものとなっています。
充電式エアブラシの特徴
それでは、従来の「据え置き型コンプレッサー+ハンドピース」(以下、「据え置き型」)の組み合わせと比較しながら、充電型エアブラシの特徴を見ていきます
作業スペース
据え置き型はどうしても設置場所と電源の確保が必要になります。もちろんコンパクトな製品もありますが、電源の配線も考慮すると思った以上に場所をとるというか、室内での存在感はそれなりに大きいものになります。
充電式であればコンプレッサーが一体化されており、かつ片手で持てるほどのサイズ感なので作業デスクに置いていても邪魔にならず、収納もラクです。
手軽さ
上記とも関連しますが、据え置き型はスペースの問題に加え、コンプレッサーからエアホースを伸ばしてハンドピースに接続するため作業デスクがケーブルだらけになります。
その状態で日常ずっとそのまま置いておけるならよいかもしれませんが、住宅事情的に作業のたびに設置と片付けを繰り返さざるを得ないケースが多いのではないでしょうか。 充電式はケーブルレスで作業できるため、準備と片づけに関する手間はほぼないといえます。
価格
これはどの価格帯のものを選ぶかによっても変わりますが、据え置き型のセットの場合ハンドピースで数千円から2万円前後、コンプレッサーはエントリーモデルでも1万5000円前後からとなかなかの導入コストがかかります。
充電式は多くが1万円台となっており、据え置き型と比較して概ね半分程度のコストでハンドピースとコンプレッサーの機能を導入できます。
デメリットはあるの?
ここまで充電式エアブラシのメリットを挙げてきましたが、不得意なところも当然あります。
そのコンパクトさの代償として空気圧にはどうしても限界があります。塗料の吹き付けの圧力が限られるため、大きなサイズのプラモデルの塗装には不向きかもしれません。
また、作業時間はバッテリーの容量に左右されます。作業の安定性はAC電源で常に給電しながら使える据え置き型とはどうしても異なるものになることに留意する必要があります。
それでも、交換用バッテリーを複数用意することで補うこともできますし、製品によってはワイヤレス充電機能で作業と充電を並行できるものもあるため、検討の余地は大いにあると言えます。
aurochs 充電式 エアブラシ AERO CROSS portable ver.4.0
aurochs(オーロックス)は2018年からホビー向けツールの提供を始めた美術塗装用製品のメーカーです。映画のセットやテーマパークなど、美術塗装の分野で培ったノウハウを生かしたツールを展開しています。
aurochsが販売する充電式エアブラシが「AERO CROSS portable」シリーズです。2026年4月に発売した「ver.4.0」が最新版となります。細かい作業に適したダブルアクションタイプと広い面の塗装に向いているトリガータイプの2種展開で、用途にあわせて選ぶことができます。
ノズル径を変更できる換装用パーツ(0.2mm、0.4mm、0.5mmの3種)が付属しており、これ1台で細吹きからベース塗装まで対応できます。また、塗料カップも金属製の9cc、プラスチック製の20cc、40ccの3種が同梱されており、広い面の塗装にも対応できます。
通常使用空気圧力は0.055〜0.085MPaで、やや弱めではありますが塗料の希釈調整次第でさまざまなサイズの塗面に対応できるはずです。
気になるバッテリーは45分充電で30分の作業が可能な容量となっています。予備バッテリーも付属するため、交互に使用することでバッテリー切れすることなく作業を続けられます。
PROFIX Tech Liner ワイヤレス充電対応 充電式エアブラシセット TR-03 PRO
RAYWOOD(レイウッド)の充電式エアブラシ「TR-03 PRO」は2025年12月に発売されたTRシリーズの最新版です。
この製品の特徴はワイヤレスでの充電に対応していることです。前モデル「TR-02」はUSBケーブルで充電するバッテリーを装備していましたが、新モデルではQi規格の無線充電に対応し、バッテリーを装着したハンドピースを充電器に置くだけでチャージが可能になっています。
塗装作業と言っても常にハンドピースを持っているわけではなく、ハンドピースをホルダーに置いている時間も少なくないはずです。ハンドピースから手を離している間に手間なく充電できるので、長時間の作業が可能になります。側面にはバッテリー残量を確認できるインジケーターがあるため充電のタイミングを判断しやすくなっています。
ノズルは0.3mm口径を標準装備。0.2mm・0.5mmの交換ノズルも付属しており、さまざまな状況に対応できます。
定格圧力は0.07〜0.1MPaで、GSIクレオスの定番コンプレッサー「L5」と数値上はほぼ同等となっています。充電式としては十分なパワーを持っており多くの状況で役立ってくれると思われます。
ハードルが高いと思われがちなエアブラシですが、このように導入しやすい製品も増えてきています。まずは一度試してみて、プラモデルの楽しみを広げてみても面白いと思います。ぜひご検討ください。
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