レビュー

日本人でも外国人。これまでの常識がほとんど通用しないシリーズ初の欧州編「プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ」レビュー(3/3 ページ)

第1作の発売から10年目の記念すべき年を迎えた「サカつく!」シリーズ。その最新作がついに発売された。これまではJリーグのチームを率いていたが、本作で運営するのは欧州6大リーグのクラブ。舞台をヨーロッパに移し、生まれ変わった新しい魅力を探っていこう。

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ヨーロッパ式の経営スタイル

 さて、ここまでは試合での変更点を中心にお伝えしてきたが、サカつく!はいちクラブチームのオーナーとなるスポーツ育成シュミレーションゲームである。オーナー=経営者となるわけだが、チームを育成(運営)するためには当然のことながら資金が必要となり、クラブの財政をよくするための経営が重要な要素となっている。

 ここでの一番の変更は、選手およびスタッフの年俸が月給制になったことだろう。前作までは、契約更改時に一括払いだったので、契約更改する時はまでに膨大なお金(スター選手ばかりで、年俸が一律3億なら×11で33億とか……)を貯めておく必要があったが、本作ではその心配がなくなった。

お金の単位はユーロと円のどちらにもできる。ヨーロッパ気分味わうなら、長さ・重さと併せてヨーロッパの単位に統一してみよう

 ただ、あまり年俸を高くしすぎると、月々の支払いで所持金が底をつく可能性があるので、毎月の給与を支払えるだけの資金を常に確保しておかなければいけない。シーズン終了までは所持金がマイナスになってもゲームオーバーにはならないが、筆者のように試合の勝利ボーナスや大会賞金をあてにして無駄遣いをすると、ゲームオーバーになってしまうこともある……取らぬ狸の皮算用はやめたほうがいいだろう。

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 実際のクラブの経営は非常に難しく、ヨーロッパの人気クラブといえども赤字経営のところが多い。そこまでリアルを追求したのかは分からないが、本作の資金繰りはやや厳しく感じる。とは言え、これは既存のシリーズと同じようにプレイをした場合だ。本作ではヨーロッパに合わせたグローバルな経営戦略が必要となるのである。

海外拠点を設置することで、現地の出身選手を獲得しやすくなるので、経営と育成を両立できるのもメリットだ

 例えばヨーロッパのクラブ収益を支えるものとして、試合での入場料とグッズ販売のほかに、試合の放映権料と選手の移籍金があるが、サカつく!ヨーロッパではこの要素を踏襲、これまで以上に試合の放映権料と選手の移籍金が重要となっている。具体的には、海外拠点を設けることで現地のテレビ局と契約できるようになっており、契約金(放映権料)を得るとともにクラブ人気を広められる。クラブ人気が上がれば、グッズ売り上げが伸びるなどの経済効果もある、といった感じだ。地元に根ざしたクラブ運営も大切だが、これまでのようにグッズを作り、試合に勝つだけでは世界のトップクラブの仲間入りは難しい。あらゆる手段を駆使する経営手腕が試されると言えるだろう。

対戦プレイこそがサカつく!の醍醐味なり

試合の観戦方法は「対戦カード」のメニューから、「フルタイム」、「結果を見る」、「観戦しない」の3つを選べる

 サカつく!シリーズで忘れてはいけないのが対戦プレイだ。マイルームのオプションから対戦データを作成すれば、「VSモード」で1試合だけのエキシビジョンマッチが行えるのはもちろんのこと、最大16チームまでのリーグ戦およびトーナメント戦を行うことができる。設定を変えれば、シーズン中と違い一瞬で結果が分かるが、せっかくの対戦プレイなので試合を飛ばしてはもったいない。できればフルタイムで観戦してスーパープレイから凡ミスまで、すべての動きを楽しんでもらいたい。


 シリーズ10年目の記念碑的な本作は、シリーズの中で最も大胆に生まれ変わった作品である。フルタイムでの選手の動きなど、今後詰めていかなければならない部分もあるが、強豪ひしめくヨーロッパにクラブを構え、リーグ戦で戦える喜びは大きい。

 1部リーグとなれば、戦うチームはすべて強豪ぞろいで、どこに勝ってもうれしい気持ちになる。何より舞台をヨーロッパに移したことで、既存シリーズでは外国人枠に阻まれて実現できなかった、スーパースターぞろいのオールスターチームを組むことも夢ではなくなった。どの選手を取るか、今まで以上に選手獲得が楽しくなるのは間違いないだろう。どこまで強いドリームチームを作れるか? ぜひチャレンジしてほしい。

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