レビュー

宇宙世紀を振り返り、直感的なマップで作られる新「ガンダムシミュレーション」「エンブレム オブ ガンダム」プレイリポート&インタビュー(3/5 ページ)

本作は、全く新しいアプローチでガンダムを題材にしたシミュレーションゲームだ。歴史家の視点、プロヴィンスマップ、バトンでつなぐ物語……さまざまな試みが盛り込まれたタイトルをプレイし、かつ、開発者である芝村裕吏氏に話を聞いてきたりもした。プレイのご報告とインタビューが織り成すハーモニーをどうぞ。

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移動や射程を直感的に把握できる「プロヴィンス型マップ」

序盤にはチュートリアルも用意されている

 さて。ここからはドラマチックシミュレーションの“シミュレーション”部分に目を向けてみよう。

 シナリオデモを見てバトンを選ぶと、いよいよプレイヤーは戦略シミュレーションをプレイすることができる。序盤の数ステージに渡ってかなり詳細なチュートリアルが展開するので、極端な話、取扱説明書を見なくても始められるだろう。

 各ステージには勝利条件と敗北条件が存在する。勝利条件は「敵全滅」というシンプルなものから「○○に3ターン駐留」「□□が△△を10ターン以内に占領」など複雑なものまでさまざまだ。

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勝利条件、敗北条件はプレイ中にもメニューから閲覧できる。目的を見失ったら確認しておこう

 本作の、シミュレーションゲームとしての最大の特徴は、そのマップにあると言っていいだろう。「プロヴィンス型マップ」と名づけられたそのマップは、従来の戦略シミュレーションにありがちなスクエア(四角形)やヘックス(六角形)などのタイル表示が存在しない。広大な宇宙空間は大きく区切られ、惑星の中は小さく区切られるなど、マップごとに背景画に合わせた移動マスが用意されているのだ。細かい移動コストなどの概念はなく(1マス移動できるユニット、2マス移動できるユニットなどの若干の差はある)、視覚的な移動しやすさ、移動の大きさが、そのまま移動に反映されるので、かなり直感的に動けるはずだ。

グラフィカルな各マス目には名称が振られているので、非常に分かりやすい
移動操作中に赤く表示されているエリアに入ると、敵ユニットとの戦闘になる

 各ユニットは2人までのキャラクターと、最大10機までのモビルスーツや艦船などで構成可能だ。キャラを配置したユニットでは、各キャラのスキルがユニットの戦力に反映され、戦局を左右する。例えばアムロには「ガンダム操縦」というキャラクタースキルが備わっており、アムロがガンダム以外のモビルスーツに乗っても発動しないが、ガンダムに乗った場合だけ発動するようになっているわけだ。その他のキャラにも個別にスキルがあるので、得意な機体と同じユニットになるようにしよう。

 ユニットについては「編成」を使って、自由に組み直すことができる。同じエリアにいるユニットは重ねて表示されるのだが、この状態で編成のコマンドを選択すれば、重なっているユニット同士でキャラや機体の行き来ができるようになるのだ。戦いで機体数が減ってしまったユニットに補充をしたり、1つのユニットを2つに分けたりと、かなり自由度は高い。

戦闘では基本的に、侵攻してきたユニットの「攻戦力」に対して、「防戦力」の小さい部隊から戦うことになるほか、ユニット内では防戦力が小さい機体から破壊される。編成を使って、ガンダムにセイバーフィッシュを1、2機お供させてガンダムを破壊されないようにする、というような戦略が有効だ

 ただし気をつけなくてはならないのが「補給」という要素だ。1ユニットに多くの機体がある場合、攻撃力はもちろん強くなるのだが、移動や戦闘をするたびに補給物資が消費されていく。自分のターンが来れば、ホワイトベースなどの艦船やコロンブスなど、補給可能な機体が存在する分だけ物資が補給されるが、よくよく戦略を練って動かないと物資が切れてしまうことがある。物資が十分でないと戦力も半減し、その結果戦闘で負ける確率が高くなるのだ。物資の消費を抑えるために“あえて待ちに徹する”という局面も少なからず出てくるだろう。

機体ごとにしっかりとしたアニメが用意されている。なお、一度確認した戦闘アニメやBGMは“おまけ”で視聴できる

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