レビュー

FPSファンはこれを遊ばなきゃモグリ!――傑作FPSが5本も遊べてお得「オレンジボックス」レビュー(3/3 ページ)

FPSに多大な影響を与えた「ハーフライフ2」をはじめ、FPS作品が5本パックになった作品が登場。どの作品もボリュームたっぷり、これだけで相当長時間遊べることは間違いナシだ。

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対戦マニアにはたまらないが、初心者には……?

名前だけ見ると、一番平均的に思える“ソルジャー”というクラス。だが標準の武器はロケットフランチャーと、これまたクセのあるクラスなのだ

 ようやく本題。「チームフォートレス2」の大きな特徴は、多数のクラス(職業)が用意されていることだ。他のFPSでもすっかりおなじみとなったこのシステム、世に広めたのは前作「チームフォートレス」であるといえるだろう。

 さて、本作のクラスは他の作品では見られないような、個性的なものが多い。例えば、セントリーガン(銃座)や弾薬補給できるメカを設置できる“エンジニア”、そのセントリーガンを破壊でき、また敵に変身して敵を欺ける“スパイ”、体力回復の銃を持つサポート的なクラス“メディック”、爆発物での攻撃に特化した“デモマン”などなど、どれもクセがありそうなものばかりだ。

エンジニアが作成できるディスペンサー。近づくと体力を回復できるほか、弾薬を補給することもできる
火炎放射器で攻撃できる“パイロ”というクラス。炎を敵に当てると敵は燃え、じわじわとダメージを与え続ける。燃えたキャラクターは、水に飛び込めば沈下させることが可能

 どのクラスも長所・弱点がはっきりしているため、仲間とお互いにサポートしあって戦うことが望ましい。というか、協力しつつ戦うのはもはや基本といってもいいだろう。作戦が功を奏し、うまく戦うことができれば、その興奮たるや筆舌に尽くしがたい。

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 また、各クラスも武器を数種類持っており、できることが多いため、遊べば遊ぶほど奥の深さが分かるゲームだといえる。「FPSのマルチプレイが大好き!」というゲーマーは、必ず気に入るであろうタイトルだ。他の作品と異なり、単に撃つだけに終わらない多彩な戦い方ができるのも大きな魅力であろう。

 ……と、非常に良くできている反面、ハードルが高いのもまた事実だ。クラスの役割を覚え、戦い方のセオリーを把握し、マップやゲームルールを覚えて、さらにある程度は思い通りに動かせるようになってから、やっとスタートラインに立つことができるのだ。

メディックで回復しておけば、それなりに役に立てる……と素人考えながらに思うのですが、どうでしょう?
倒されると、誰が自分を倒したかが表示される。また、各々の新記録が“救い”として表示されることも

 まあ本作に限ったことではないが、FPS初心者は人並みに戦えるまで、それなりに負け続けることは覚悟しないといけないだろう。また本作の海外版は2007年末、約半年前に発売されているため、海外ユーザーは猛者だらけ……というのも、敷居の高さの原因であると思う。ひとまず、FPSに限らず、昨今の格闘ゲームやリズムゲームと同じように、ハマれるかどうかは本人のやる気次第なので、その辺は読者諸兄の趣向と照らし合わせて考えて見るといいかもしれない。

 コミカルな外見を持つ裏腹、中身は超硬派なFPSであるため、良くも悪くもマニア向けといえる作品だ。

お買い得度は満点、FPS初心者もこの機会にぜひ!

 というわけで、駆け足ながら5作品をレビューしてきたが、いかがだったであろうか。どの作品も非常にクオリティが高く、各々単品で売られても遜色のないゲームであることが伝わればこれ幸いである。実際、PC版は各ゲームが単体で売られているしネ。そんな作品が5本セットになってお値段は普通と、なんともお得すぎる作品なのである。

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 また「チームフォートレス2」を除き、どれも比較的とっつきやすいゲームであることも大きな魅力であるといえる。とりわけ「ポータル」は、“撃って敵を倒すのが基本”というFPSに、新しい息吹を吹き込んだ作品。序盤は反射神経がほとんど必要ないため、FPS初心者にうってつけのゲームといえる。「ハーフライフ2」も戦闘の比率がさほど多くないので、初心者でも入り込みやすいだろう。何しろ面白いので、未経験の人はとにかくプレイしていただきたい。

普通は実績の数は最大で50個。追加コンテンツで増えることもあるが、それでも99個はダントツで多い!

 日本語訳がおかしい場所が少しあり、フォントが読みづらいなど小さな欠点は多々あるが、本作の魅力を損なうほどではない。本稿を読んで「面白そうだなー」なんて思い、FPSプレイヤーが一人でも多く増えるのであれば、本懐である。

 最後に小ネタをひとつ。Xbox 360には実績というシステムがあるのだが、本作はその実績数が99個と、全ソフト中1番多いのだ。大ボリュームに加え、さらにやりこみ要素もこれまた過去最大と、もうコレ1本で秋まで遊べそうな勢いである。……が、全部をコンプリートしても、ゲットできる実績のポイントは1000と、他のソフトと同一なのが残念。最近実績にこだわっている筆者としては、ちょっとだけトホホでありましたとさ。

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