連載

ゲイムマンデビュー20周年記念! 「じゃじゃ丸忍法帳」「じゃじゃ丸撃魔伝」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)

連載第91回は、「忍者じゃじゃ丸くん」シリーズのRPG「じゃじゃ丸忍法帳」と「じゃじゃ丸撃魔伝」(ジャレコ)です。実は、わたしが商業誌で初めて書いた記事が「じゃじゃ丸撃魔伝」のレビューだったのです。

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忍者のコマンド式戦闘

妖怪が出現するときは、フィールド全体がぐにゃぐにゃ揺れる。インパクト大

 じゃじゃ丸たちは位(レベル)が上がると、忍術を使えるようになる。お釈迦様が光とともに現れて、忍術を授けてくれるというシュールな設定だ。ただし、じゃじゃ丸の攻撃用忍術の中には、宝玉を手に入れないと使えないものがあり、この宝玉は特定の場所にいる妖怪が持っている。

 さくら姫は攻撃力が低いかわりに、“術”の値(マジックパワーに相当する)が高く、また使える忍術も多彩。妖怪の特殊攻撃を封じる「ばくわんの術」や、怨霊(毒に相当する)を取り除く「はらたまの術」、敵をおむすびに変えてしまう「てきむすびの術」など。

 1章の中盤から、敵の特殊攻撃がきつくなってくる。糸で縛られて何もできなくなったり、操られて味方を攻撃させられたり、一撃で倒されたりする。さらに通常の攻撃も強く、戦闘のたびにじゃじゃ丸たちは大きなダメージを負う。武器攻撃が一切効かない敵も多い。

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 エンカウント率も高い気がする。戦闘が終わって1歩進むと、また戦闘が始まるということが頻繁にあった。そのかわりダンジョンは全体的に短め。マッピングをしなくても覚えられるし、隣の道もある程度見通せる。

 3章立て+1ということで、最初の3章は短いのかと思っていたら、3章それぞれ結構なボリュームがあった。わたしが今回プレイしたところ、第1章をクリアするまでに11時間半もかかった。章が変わるとレベルが1に戻されることもあって、別々のRPGを3本やっている感じ。良く言えば、コストパフォーマンスが高い。悪く言えば、同じようなゲームを3回繰り返しプレイさせられる(一応、出てくる敵は章ごとに変わるし、覚える術も一部違いがあるのだが)。

妖術使いには参った。やっかいな術を使ってくる上、ばくわんの術が効かない。凶悪
お釈迦様がなぜ忍術を? 3章では大仏様から敵ボスの情報を聞く場面もある。仏教色が強いゲームなのか?
地下の通路、洞窟、お城の中など、ダンジョンの数はけっこう多い

忍者らの愛!

 第2章は、江戸に現れた妖怪・大入道を倒すのが目的。1章よりもさくさく進む感じがした。わたしがクリアした時点での位(レベル)は、どちらの章も19だったのだが、2章のプレイ時間は1章よりかなり短い7時間だった。

 第3章。雨を降らす神様“竜神”が一向に雨を降らさず、日照り続きで作物が育たない。なぜ竜神が雨を降らせないのかを探るという内容。

 この章はキツかった。わたしのプレイ時間は8時間半で、1章より短かったが、中盤以降の敵がうっとうしかった。体力が高すぎる割に、得られる魂(経験値)の少ない敵が多く、なかなか先へ進めない。しかも宿屋や、イタコの家(セーブポイント)が少ないわ、必須アイテムが見つけにくい場所にあるわで、難度がきわめて高い。経験値稼ぎを余儀なくされる。

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 厳しい戦闘で鍵となるのは、さくら姫が使える“愛”というコマンド。戦闘中に2人の能力値のどれかを、一時的に上げる効果がある(効果なしの場合も)。そして高い確率で“術”の値(MP)が上がり、これは戦闘後も元に戻らない。

 各章の中盤以降では、敵の攻撃力が高いので、消費する“術”の値が大きい回復系の忍術をよく使うことになる。そのためどうしても“術”は不足しがち。“愛”のコマンドは、宿屋に戻ることなく“術”の値を増やせるので便利なのだ。

 ところでさっき、さらっと「セーブポイント」と書いたけど、このゲームはバッテリーバックアップがないので、ゲームを中断するときは、イタコの家で表示される長いパスワードを書き写さなければならない。「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエストIII」より、1年以上も後に出たゲームなのに。

 パスワードの長さ自体は、「ドラゴンクエストII」並みなのだが、フォントが見づらいので文字を見間違えやすい。特に「あ」と「お」、「め」と「ぬ」、「う」と「ろ」がまぎらわしい。

強い敵が相手だと“愛”を使う余裕がない。“愛”を使えそうな敵が出たときに集中して使い、“術”を増やしたい
パスワード入力画面。パスワードは「おいのり」と称される
各地の城にそれぞれ殿様がいるが、そろいもそろってみんな頼りにならない

忍者小ボケ内蔵

武器屋の顔がこわい

 ここまで「じゃじゃ丸忍法帳」について、あまり良いことを書いてないような気がする。決して悪いゲームではないのだが。

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 ゲームバランスは厳しめだが、悪くはない。レベルアップしたり、新しい武器・防具を買ったりすれば、強くなった感じがちゃんとする。

 武器や防具の違いが、単に強さの違いだけではないのも良かった。攻撃力は低いが“電光石火”(ドラクエでいう会心の一撃)が出やすいとか、すばやさが上がるとか、連続で攻撃できるとか、それぞれに特徴がある。

 あと、小ネタが意外におもしろい。装備できない武器を買おうとすると、武器屋の人に皮肉られてしまったり、イタコ婆さんに死んだ仲間を生き返らせてもらうと、いったん間違ってまったくの別人が生き返ってしまったりする(さらにその人が外に出た途端、馬に蹴られてまた死んでしまうというカオスっぷり)。こういうセンスは、和風RPGのさきがけ「桃太郎伝説」(ハドソン)の影響を受けているのかもしれない。

 3章すべてクリアすると、いよいよ最終章。今までとは違って位(レベル)もアイテムも、前章クリア時点のものを引き継ぐ。

 最終章は、般若(はんにゃ)島という島でひたすら敵と戦う。第4章というよりはボーナスステージのようなもの。フィールドに出てくる「死のよろい」という敵は、得られる魂(経験値)が高く、位を上げやすい。

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 フィールドから敵の城に至るまで、合計6匹の中ボスを倒して、最終ボスの待つ部屋へ。この章では全体的に、敵が嫌らしい特殊攻撃を仕掛けてこないので、今までの3章に出てくる敵より戦いやすい。結局1時間足らずで最終ボス・妖魔大王を撃破! 終盤に来てようやく、爽快感のある戦いができた。

隣村の田吾作を生き返らせてしまうイタコ婆さん。生き返りにはほかにも小ネタが仕込まれている
雪女のおゆきをはじめ、過去の作品に登場した敵が再登場。敵として出てくる者もいれば、味方になる者もいる
なまず太夫は味方となって、潜水艦を貸してくれる。じゃじゃ丸たちに同行するけど戦いには参加しない

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