ゲームは国境を越えたのか?(前編):新米記者の家族捜しとゲーム三昧の行き当たりばっ旅(1/5 ページ)
正月の成田空港にひとりの新人記者がニンテンドーDSとPSP、そしてパスポートだけを握り締めて立っていた。彼が身を持って経験する、海外でのゲーム関連のあれやこれやを、家族を捜しながら紹介しよう。
2005年1月1日をもって右の者をITmediaへの異動を命ず――。
ITのことをインターネットテクノロジーの略(正解はインフォメーションテクノロジー)だと信じて疑わなかった、正月よりもめでたいIT新人記者が誕生した瞬間である。
そして時を同じくして、1月1日からは一族郎党引き連れての海外旅行を実家から命じられていた彼は一石二鳥の妙策を思いつく。
家族旅行にかこつけて、海外旅行のゲーム事情をレポートすればいいのではないだろうか? 持っていくのはニンテンドーDSとPSP、ただそれだけ! 本当に最初の仕事がこれでいいのだろうか……?
事の始まり
1月1日早朝、パスポートを握りしめ、ひとりの新人記者が成田空港に立っていた。今日付けで新しい職場への異動という不安に負けて、異動日しょっぱなから海外へと逃げようとしているわけではない。正月、かねてから決まっていた家族旅行を上司が知り、それを利用して1本仕事をしてこいというのだ。題して「海外でのゲーム事情をリポート!」。なんてご無体な。しかし、そんな無体が可愛く見える無茶難題がこの旅には隠されていた。実は出発日時点で自分がどこへ行くのかすら知らされていなかったのである……。
今回のミッションは実家の両親と弟、姉夫妻とその姪っ子、そして自分の合計7名による海外旅行と聞いていた。姪っ子を溺愛する両親たっての希望で実現した、正月の成田空港でよく見る幸せ家族な光景が展開されるはずだったのだが、周囲に我が家族の姿はない……。そう、今回の家族旅行は現地集合。家族旅行なのに! 実家の両親の粋(?)な計らいにより、自分は行き先すら知らされず、さらに何日間なのか、本当に家族旅行なのかすらわからないまま、指定された時間に指定された成田空港付近の某ホテルに赴き、カウンターで手紙を受け取り、そこで航空券の引換券を受け取る手はずになっている。ちなみに自分はどこかのスパイでもエージェントでもなんでもない。うちの家族はずいぶんと手の込んだことをしてくれるものだ。絶対なにか騙されているに違いない。
指定された通りホテルに赴くと、確かに手紙が預けられていた。ちゃんと行く方も行く方だが、やる方もやる方である。そこには「現地で待ってるね」という親じゃなければキレかねないお茶目なメッセージとともに、航空券の引換券が……。ノースウエスト航空NW-074便グアム行き。行き先がわかった瞬間である。
ずいぶんと近場だったものの、冗談ではなかったのだと改めて親の偉大さを再確認しつつ、早くも暗雲が立ちこめる。偏見かもしれないが、グアムでのゲーム事情などたかが知れているに違いない。今回の趣旨では難しいかもしれないと悩みながら航空券の引換券を眺めていると、そこには「飛行機は9時45分テイクオフなので、7時45分には引き替えチェックインしてください」と書かれている。現在、7時20分。とりあえず走るしかなかった。
成田国際空港で趣旨を変更
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