ゲームは国境を越えたのか？（前編）：新米記者の家族捜しとゲーム三昧の行き当たりばっ旅（5/5 ページ）

[加藤亘，ITmedia]

説明書はちゃんと読みましょう

　しかし、である。ニンテンドーDSの説明書にはこうある。「海外で使用しないでください」。国によって電波使用制限があるため、本品のワイヤレス通信機能を使用した場合、罰せられることがあります。えぇぇぇぇ!?　マジですか？　グアムはアメリカの準州であり、基本法はカリフォルニア州法にならっている。島内には刑務所もあり、捕まって収監などされてはたまったものではない。これはマズイ。だが、ワイヤレス通信さえ使用しなければ大丈夫ではないかと自分に納得させ、ワイヤレス通信機能を使わないもので遊ぶように心がけることにした。

　しかし、しかしである。PSPの説明書にはこうある。「海外旅行者用の変圧器や、自動車用のDC/ACインバーターなどは使用しないでください」。えぇぇぇぇ!?　勘弁してくれ。つまり、上記の説明無駄ってことじゃないか。充電ができないとなれば撮影したデジカメの写真をPSPにパソコンからコピーしてスライドショウにして、現地の方に見せるという実験も、音楽をダウンロードして聴いてみるという実験もできないではないか!!　

　残りバッテリー残存電気量はあとちょっと。保つのだろうか……。故障を覚悟で使用するか、あとは自己責任ということだろうか。自己責任……。とりあえずホテルなどの場合、旅行者用に充電などをしてくれるサービスがあるので、それに期待することにした。嫌な事は忘れよう。と、何気にACアダプターを見るとINPUT:100V〜240Vと書いてある！　やった！　ほとんど世界中対応しているではないか。なるほど海外旅行用の変圧器は必要ないということだ。ちゃんと説明書は読みましょう。

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　グアムの入国審査を抜け、手荷物だけの自分はさっさと税関も抜けて出迎えロビーへと降り立った。家族が出迎えてくれるであろうと高をくくっていたのだが甘かった。そこにはたくさんの現地のツアーガイドが出迎えているというのに……。途端に不安になる。やっぱり担がれているのではないだろうか？　実は家族はグアムになど来てなくて、自分を騙そうとこれだけ手のこんだことをしたのではないだろうか？　もしかして実の子じゃないとか？　何か恨まれるようなことをしたのか？　……人は不安になるとどこまでも信頼できなくなるものだ。考えても仕方がない。そんなわけで家族捜しの幕開けである。

青い空、白い雲、青い海、白い砂浜、蒼い木々、暑いコートとバックパック……。家族捜しの前にまずは夏服ゲットが急務となる。周囲の目が怖い。それでも撮影をお願いしたら優しい日本人が撮影してくれた。日本語万歳。お名前聞きそびれましたがハネムーンだそうです。時が経っても新婚旅行であんな馬鹿がいたなぁって話せる素敵な夫婦になってください。しかし、暑い……

　なにやら海外のゲーム情報というよりも、海外旅行の仕方と携帯ゲームの話になってきてしまいました。おまけにまだ家族にすら会ってません。というわけで、続きます。すいません。