ザンギエフが強力キャラに!? 携帯版「ストII」:モバイルコンテンツ・プチレビュー
格闘ゲームの「名作」、ストIIが携帯アプリで復活した。ポイントは、必殺技がワンボタンで出せること。この結果、ザンギエフがものすごく強くなっている。
日本人は、格闘技好きだ。
オリンピックでは、山ほど金メダルを取ってくれる柔道家たちに声援を送り、年末はK1、PRIDEといった格闘番組に手に汗にぎる。少年誌では格闘マンガが花盛りだし、ゲームセンターをのぞけば、そこには対戦型の格闘技ゲームが並んでいる。なんだかんだ言って、やっぱり日本人の心には熱くたぎる“ファイター魂”が宿っているのである。
そんな中、格闘技ゲームの「名作」といえるゲームがケータイアプリとして復活した。20代から30代のユーザーには懐かしい、カプコンの「ストリートファイターII」だ。どれほどゲームが再現されているか、試してみた。
コンテンツ名 | ストリートファイターII |
---|---|
料金月額 | 月額315円 |
対応機種 | FOMA900i、901i専用アプリ |
アクセス | 「メニューリスト」-「ゲーム」-「ゲーム1」-「ミニゲーム」-「カプコンパーティ」 |
ストリートファイターII(ストII)は、「ストリートファイター」の続編として1991年にリリースされ、一世を風靡したアーケードゲーム。パンチ、キックを繰り出して互いに体力ゲージを減らしあう内容で、各キャラは固有の必殺技を持っていた。
人気の高さを物語るように、その後も各種ハードで「ダッシュ」「ターボ」と続編が登場。劇場アニメ化され、ついにはハリウッドで実写映画化までされている。ちなみにラスボスの名前である「ベガ」が、米国では女性っぽい響きを持っていたため、映画では勝手に「バイソン」に変更されたのは日本ユーザーにとって大いに不満の残るところだった。
再現性の高いグラフィック
プレイしてみると、主人公格のキャラクター、リュウやそのライバルのケン、紅一点の春麗(チュンリー)など8人のキャラを選ぶことが可能。8人をすべて倒すと、4人のボスキャラクターが出てくるところもきちんと再現されている。
グラフィックは美しく、ゲームセンターのバージョンとほぼ同じ仕上がり。「波動拳」などの必殺技もそれなりに迫力がある。キャラクターのボイスは、プレイ開始時に「春麗のボイスをダウンロードしますか?」といったように聞かれる。電車内などでプレイするので音無しでいい……という場合は、ダウンロードしなくてもよい。
戦闘ステージ(背景)は、キャラごとに変化しない。ある程度勝ち進んでいくと、新しいステージを自分で選んでダウンロードする方式。「春麗で勝ち進み、タイステージをダウンロードして、大きな釣鐘を背景にバルログと闘う」といったことも可能だ。ストIIを語る上で忘れてはならない、各ステージに現れる「ニワトリ売り」や「ツボおばさん」などの名物観戦者もきっちり再現されている。
「ワンボタンで必殺技」の功罪
まず一言、言っておきたい。ケータイの小さなボタンに操作性を期待してはいけない。携帯の十字キーは、スピード感重視の格闘ゲームにおいては“致命的”というほど操作しづらい。なにしろ、攻撃の基本であるジャンプキックが出しづらいのだ。
だが、カプコンの移植チームはそのあたりをよく考えている。携帯版では、必殺技がワンボタンで出せるようになっている。例えばテンキーの「4」に波動拳を、「5」に昇龍拳を割り当てて、必殺技を出しまくることができる。
かつてゲームセンターでスティックをがちゃがちゃ回し、ボタンを連打した身としては少々寂しくもあるが、ケータイで遊ぼうとしたら、仕方がないのかもしれない。
ちなみに、この設定が思いきりプラスに働いているキャラが、ロシア出身のプロレスラー「ザンギエフ」だ。当時ザンギエフの必殺技「スクリューパイルドライバー」は、すごく難しかった。自他共に認めるトロい筆者には、一度も出せた試しがない。それが、指一本で出せてしまう。ちょっと悔しい。
この技はコマンドが難しい代わりに、出せた時は大ダメージを与えることができる。相手にツカツカと近寄り、おもむろにワンボタンでスクリューパイルドライバー!! これを3回繰り返すと、なんと勝利してしまう。つまり、「ザンギエフがものすごく強くなっている」のだった。
対戦したいよね
そのほか、ゲームセンター版と異なるところでは、「弱キック」「強パンチ」といった強弱の区別がないことが挙げられる。キックは全部、ただのキックだ。またストIIの醍醐味といえる、ほかのプレイヤーとの対戦プレイにも対応していない。ネットワークのディレイが許されない格闘ゲームでは実現は難しいだろうが、この点は残念だ。
とはいえゲームの再現度は高く、昔遊んだユーザーは懐かしさにひたれることは間違いない。電車の中で携帯を取り出し、ワンボタンで必殺技を繰り出しながら4、5人抜きしていく。これはこれで、悪くない。
関連記事
- 携帯で「ストII」配信開始〜「天地を喰らう」も
ストIIのアプリがお目見え。今後「天地を喰らう」のアプリも登場することが分かった。 - ワンボタンで昇龍拳が〜携帯版「ストII」を試す
波動拳はどうやって出すのか。「ストII」が携帯に移植されると聞いたときに、まず浮かんだのはそれだ。早速確認してみた。 - モバイルコンテンツ・プチレビュー:携帯で撮った写真に「動き」をつけると……楽しい!?
バレンタインデーや卒業式といったイベントには、写真がつきもの。そんな写真に、「ウゴク・フォトミラクル」で動きや音をつけて、さらに楽しんでしまおう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
2日かけて組み立てたのに動かない!? 自作PC初心者あるあるの再現が1460万再生「いまいましい」「同じミスしたよ」【海外】
「これは名品」「大当たり」 ユニクロの新作春夏コレクション、“売り切れ続出”だったアウター3商品とは
親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
皇后さま、「ロイヤルブルー」で華やかさ演出 天皇陛下は黒の蝶ネクタイ【10万いいね】
折り紙を三角に折り続けていくだけで……「天才だ!」 驚きの作品に「すげーーーーー!!」「折ってみます!」
磯で見つけた“謎の穴”に釣り糸を垂らすと…… 「デカい!」牙をむいた“海のギャング”に「こんなことあるんですね」
湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
「1回もエンジン掛けてない」 寺門ジモン、“希少な高級外車”を7年放置で廃車寸前に……ボロボロで激ヤバな相棒へ「ごめんな〜!」
- 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
- パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
- 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」
- なんとなく捨てにくい紙袋→2カ所切り込みを入れるだけで…… 目からウロコの“活用術”に「これすごくいい!」【海外】
- 「見習うことばかり」 80代おばあちゃんの春服&収納術がステキ! 上品かつオシャレで「憧れです」「尊敬します」
- ファスナーに直接毛糸を編み付けていくと…… 完成した“便利でかわいいアイテム”が100万再生「天才だ」「これ大好き」【海外】
- 「尊厳を踏みにじる行為」 八代亜紀さんの“物議のCD”は「流通会社がすでに流通を中止」 タワレコが回答
- 古くなったジーンズは捨てないで! 目からウロコの“アイデア”に大反響「なにこれかわいい!」「こんなの作れるんだ」【海外】
- 指先サイズの小さな器に木を植えて、育てたら…… 「芸術だ」「半端ない」鳥肌モノの“神盆栽”に反響
- 義母「ランドセル代を振り込みました」→銀行口座を見ると…… 2児ママ絶叫の“神対応”が1520万表示「凄すぎる!」
- 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
- 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
- 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
- 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
- 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
- 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
- コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
- Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
- 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】