隠れ“鉄ちゃん”に贈る「A7への誘い」
「さくら」、「あさかぜ」の廃止に涙しているあなた! いまこそ「経営シミュレーション」という大義名分の元、もう一度鉄道の世界に戻ってみませんか?
誰が名付けたのか“鉄ちゃん”というネーミング。このレッテルを貼られることを、極端に嫌う鉄道ファンは多い。ひとたび社内の人や友人からこの言葉を投げかけられたら、それこそ「何言ってんだお前!」と、顔色を変えて必死に否定しようとする。弊社でも、それはよく目撃する光景だ。
しかし! よく考えてみよう。“好きなものは好き”なのだ。以下に自分を否定しようとも、「さくら」が廃止されるとか、電車に乗っていたときにふと目撃してしまった「EF66」とか、通勤途中に思わず出会った新型列車とか、心動かされる場面は多いに違いない。
そんな“鉄”なあなたにぴったりのソフトが「A列車で行こう7」(以下、A7)だ。これはあなた「経営シミュレーション」ですよ。経営シミュレーション。路線を建設しながら、その「土地」を開発し、自社の利益を追求していくゲームなのだ。決して、自分の好きなDD51が動かせるから、とか、やっぱりE231系は環状線じゃなきゃ、とかいって、線路を引っ張って楽しむゲームではないのである(嘘)。
筆者が出会ったのは「A列車で行こう3」から。当時はNECのPC-9800シリーズ向けに発売されたソフトだ。その次の「A列車で行こう4」(以下、A4)にははまった。Windows版も購入して、いそいそと「経営」にいそしんだものだ。ええあくまでも経営が目的ですとも。
その当時はマシンのスペックも現在とは比べものにならないくらい低かったこともあり、なんとなく「疑似3Dの世界で電車がうごめいている」というイメージをぬぐえなかったが、いまではスペックも向上し、きれいな3Dの“箱庭”をPC上に再現することができるのだ。
A4の時にはバス路線の設定までできたのだが、A7では鉄道建設および開発に重点が置かれており、町の発展に応じて道路が引かれていく。
A7で重要になるのは、まず何と言っても「路線の設定」と「資源の確保」だ。最初は4種類のシナリオから1つを選んで始めることになるのだが、無計画に線路を引っ張るのではなく、ある程度の“グランドデザイン”を考えて、路線を引いていくことをお勧めする。
資源は、建物を建てる時に必要になる物資。資源工場もしくは市外からの輸送によりもたらされる。工場をばんばんと建てるのもいいが、そうすると公害問題が起きて街が発展しなくなる。そのバランスを考えて配置する必要がある。
配置できる列車はいろいろあるが、収入と支出のバランスを考えるようにしよう。往復するよりも環状線を建設してぐるぐる回していった方が効率がよいのは、A列車の鉄則。環状線をどのように建設していくのかを考えて開発していった方がよい。
ということで、ひとまず作り上げた街がこれだ。もちろん、引いたばっかりなので完全な“赤字経営”。これが今後どのようになっていくのかは、また機会があったらご紹介しよう。
発売・販売:サイバーフロント
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