戦闘が魅力の「グラナド・エスパダ」クローズドβテストを体験してきましたこれはありきたりなMMORPGじゃないかも(2/4 ページ)

» 2005年08月02日 18時29分 公開
[麻生ちはや,ITmedia]

戦闘を単純にしないMCCシステム

 グラナド・エスパダ最大の特徴が「MCC」(Multi Character Control)だ。プレイヤーは画面上に姿の見えない「コマンダー」として扱われ、作成したキャラクターは全員コマンダーの「部下」のような存在となる。

 ゲームにログインすると、まず「バラックモード」からスタートし、キャラクター達は全てこのバラックモードに集合、どのキャラクターでチームを編成するか選ぶこととなる。バラックモードには最大9キャラクターを作成でき、1チームは最大3人までだ。集中して育成したいキャラクターがいれば、もちろん一人だけでもプレイできる。

 チームを組んでも直接操作できるのは1人だけ。残りの2人はAIによって自動的に動いてしまう。あらかじめ行動を設定するAI機能は、残念ながら未実装のため試せなかった。そのせいか、周囲にモンスターがわくと、直接操作しないキャラクターが勝手に攻撃モードに入り、チームがばらばらになってしまうのが難点であった。

 特にHPが低く防御力もないウィザードやウォーロックの場合は注意が必要だ。その場に留まって戦闘するコマンド「Ctrl+H」もあるが、使い勝手はあまり良くない。目を離した隙に、他チームの戦闘に乱入してしまうこともたびたびあり、キャラクターの位置を常に把握するのはストレスを感じた。

画像 バラックモードでくつろぐキャラクター達。ウィザードやマスケッティアも画面外に座っている
画像 ウォーロック、ファイター、スカウトの組み合わせのチーム

 もちろん、このMCCを上手に使えばより効率の良い戦闘も可能だ。直接操作するキャラクターはF1、F2、F3キーで切替できる。このため例えばファイターをモンスターの群れの中に突っ込ませておいて、瞬時にウィザードまたはウォーロックに切り替えて範囲魔法を打つ、あるいはマスケッティアで浮遊するモンスターを捕らえて支援する、といった戦い方が可能だろう。AI機能がきちんと実装されれば、もっと“考える”戦闘ができるはずだ。

 ただし、切り替えるタイミングやそのときにどのスキルを使うかは、判断力を求められるので、プレイヤースキルも求められる。単なる“クリックゲー”に終わらない部分は高く評価できるし、戦闘を楽しくしている。

画像 ファイターは飛行モンスターへの攻撃ができない。遠距離攻撃が可能なキャラクターの同行が必須になってしまうのは、システムとしていささか疑問が残る
画像 クローズドβで公開されていた唯一のダンジョン「アル・ケルト・モレッツァ」。モンスターのわきが激しく、低レベルチームにはなかなか手ごわかった
画像 毒を食らった状態。状態異常はキャラクターの頭上にエフェクトが出る
画像 ウォーロックの範囲魔法「フローズンクラウド」は派手で強力。群れるモンスターを瞬時に撃破するが詠唱がやや長い

スタンスとスキル

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