日本の頂点を極める――「ラグナロクオンライン」最強ギルド決定

8月21日に東京お台場のディファ有明で開催された「RAGNAROK ONLINE Japan Championship 2005」にて、国内各地から選抜されたギルドの頂点に輝いたのは……? アップデートの報告もあり!

» 2005年08月22日 16時25分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 8月21日、東京お台場のディファ有明で開催された「RAGNAROK ONLINE Japan Championship 2005」(以後、RJC2005)では、全国のギルドの頂点を目指し、16のブロックに分かれて500以上のチームの中から、規定によって選ばれた256ギルドが予選で激突。勝ち抜いた猛者たちが、この日有明に集まった。

 7月15日〜8月14日においてオンライン上で行われた予選トーナメントを勝ち抜いたギルドの構成メンバーは、年齢も地域もバラバラ。顔を見たこともなかったというチームもあれば、日頃親交を深めていたチームなど様々で、この決勝トーナメントではじめて会ったなんて人々も多々見られた。

 参加したチームは、開会式を終えるとそれぞれステージに設けられた対戦席に、チームごとに座り対決する。抽選で決められたチームが、A〜Dの4ブロックに分かれて16チームで雌雄を決す……はずだったが、2チームが欠場。残念ながらDブロックになったチームはシード権獲得ということで2回戦からの参加となった。

 今回のイベントは、メインイベントとなるPvPによる決勝トーナメントのほかに、協賛企業がブース出展しての販売や、同人イベント「RAG-FES 10」などが同時開催され、大いに盛り上がった。時同じくして有明コロシアムを挟んだビッグサイトで行われていたワンダーフェスティバル2005[夏]と掛け持ちするツワモノもいたようだ。

 まずは第1試合Aブロックの最初は「Tarako Horizon」と「Cafe」の戦いでは、練習を重ねた「Cafe」が勝ち上がる。同じくAブロック第2試合では、「こうChance!」が「現黙に裸眼為す意色は葬」を下して勝ち上がった。続いて行われたBブロックでは、「Recurring Nightmare」が「[PvP]Kingdom」を排除。続いて行われた試合では、「ぷちまめ」が「あゔぁろん」に勝利。Cブロックでは、「Penrir」が「Ruf Prism」を倒し、「ミルク210z」が「寝起きシンドローム」をねじ伏せ2回戦に駒を進めた。

 コスプレイベントを昼に挟んで行われた2回戦では「Cafe」が「こうChance!」を組み伏せAブロックから選出。続いてBブロックは「Recurring Nightmare」が「ぷちまめ」を、Cブロックでは「Penrir」が「ミルク210z」を、そしてシードとなっていたDブロックは「Milky Cat's」が「Dear Aphrodite」を下し共に準決勝に勝ち名乗りを上げていく。

ちなみに最終的に会場には延べ2000人のラグナロクファンが駆けつけたとのこと。会場は2層構造になっていたり、外などにも広いスペースがあったりで、それほど窮屈せずには済んでいた
会場で見かけたポリンマウス。あのHORIの製作

 今日はじめて会った人たちのチームとは思えないほど、試合中も声を掛け合い、作戦を練りに練ったチームが勝ち進んでいくように見受けられる。日頃のオンラインでの練習のたまものか、各チーム共コンビネーションは抜群で、さすが選ばれたギルドたちである。準決勝に進んでいるCafeのメンバーに聞くと「さまざまなパターンを考慮し、作戦を練り、対策を練って臨んだ結果」とのことだが、中にはPenrirのように「土壇場でのその場処理が功を奏した」と語るチームなどあり、方向性は様々。

 こうして準決勝に進んだ4チームは、それぞれのチームの特性を見た上で休憩中にも作戦を練り直し、役割分担していく。敗れたチームや、イベントに遊びにきたファンもそれぞれのチームの戦略に時には息を飲み、時には笑いを誘って盛り上がる。

 今回のRJC2005では、上位2次職も使用可能となっており、モンクやプロフェッサーなどが使用できるようになっており、モンクの一撃必殺であるスキル「阿修羅覇凰拳」が勝負のキモとなっていたようだ。とかくエフェクトで見ている方にはわかりづらい感もあるPvPだが、見た目もわかりやすいことからか、観客も両チームが繰り出すモンクの阿修羅覇凰拳の攻防に手に汗握っていたようだ。

セガ・ロジスティクスサービスの「ASTROCROSS BB」も出展。試合とは別にその世界に没頭する人が多数出現
派手な演出で準決勝進出4チームが登場。事前の準備がすべてであると話してくれたプレーヤーがいたが、はたして結果は? ラグナ娘もさまざまなコスプレで盛り上げる

 こうして迎えた準決勝では4チームがずらりと登場。「Cafe」対「Recurring Nightmare」、「Penrir」対「Milky Cat's」の戦いが行われた。事前に行われた「モバイル DE バフォBet!」の人気投票でも1位を獲得した「Cafe」が、同じような戦略をとってくる「Recurring Nightmare」に対して、見事な連携を見せ勝利。続いて行われた「Penrir」対「Milky Cat's」では、珍しくダンサーをメンバーに入れて臨む「Penrir」が、相手を着実につぶしていき勝利をモノにした。

 Episode5.0アップデート報告(下記参照)のあとに行われた決勝戦では「Cafe」と「Penrir」による2本先取による3本勝負での戦いとなり、事前に公表されているとおり、天空マップで雌雄を決することになった。両者、ここまで勝ち抜いてきたチームなだけに、展開は息のむものばかり。やはりモンクによる阿修羅覇凰拳を主軸に攻撃を展開していく。結果は、第1戦は取られたものの、すぐさま作戦を変更し落ち着いて対処する「Cafe」が2本目、3本目と奪取し、優勝となった。「Cafe」はモンクのエンブレムで隠してスキル発動を察知されないように努めたりとコンビネーションが勝因だと語った。

 なお、「RJC Extra Event」として、全ワールド対象でルーンミッドガッツ王国旗が優勝したギルド「Cafe」のエンブレムが掲揚されることになっている。期間は8月30日(火)〜9月27日(火)の1カ月。これらのExtra Eventについては後日発表となるとのこと。

優勝が決まった瞬間。優勝チーム、準優勝チームともに普段手に入れることができないゲーム内アイテムが送られ閉幕となった
閉幕にあたってガンホー代表取締役社長の森下一喜氏は、次回の開催をしっかりと宣言。いつになるかは言及しなかったが、近いうちに発表したいと結んだ

 今後もRJCの開催は約束されたわけだが、課題もいくつか残ることは確かだろう。例えば、オフラインでのこの手のイベントとなると、日本全国からメンバーが会場に出向かないとならないわけで、なかなか簡単に集合することは難しい。事実優勝チームの「Cafe」のコメントにもあったのだが、オンラインでのこのようなイベントが多くなることをプレーヤは望んでいるという。オフラインでのイベント参加には年齢による足かせや、居住地域からの移動方法などのハンデがつきものとなる。また、受付段階ではじかれたギルドもいたように、多くの参加を呼びかけるためにも予選受付処理などの再検討が課題となるのではないだろうか。とはいえ、今回のイベントで手応えを感じたという森下氏の言葉どおり、続いていくのであれば皆さんの出場も夢ではないかもしれない。参加を考えている肩は、仲間を集め、腕を磨いておくことをオススメする。

Episode5.0アップデート

 RJC2005決勝戦の前に、2005年下半期のアップデート内容が制作の広瀬氏によって発表された。Episode5.0アップデート第1弾となる今回は、シュバルツバルド共和国がクロッズアップされ鋼鉄の都市アインブロックが実装される。ドイツ語で鋼鉄を表す「Eisen」と、強く叩くという意味の「broch」が合わさった造語で、その名前からも推測できるとおり鋼鉄生産技術と蒸気機関が発達した工業都市である。

街は鉄製のもので構成されているようで、採掘場なども存在。鉄を叩く音と蒸気の音が1日中響く場所となりそうだ。新登場するモンスターも、この都市の影響なのか、鉄や鉱石で構成されているものもいるとか

 ジュノー南部へのフィールドが拡張される。詳細はこれからとのことだが、会場で発表されたアルデバラン・ラーボトラックもそのひとつとのこと。さまざまな地形でレースを楽しむことができる仕掛けが施される予定だ。

国境検問所
ターボトラックのひとつ

 また、「ラグナロクオンライン 2nd アニバーサリー」のひとつであり、昨年11月から今年の1月まで募集していた「ラグナロクモンスターカード イラスト公募展」において、日本から入賞した35作品も含めた180種類のカードが新たに追加される。これらのカードは組み合わせによって発動するボーナス効果が設定されるようだ。このほかにも、「ラグナロクオンライン 2nd アニバーサリー」関連としては、期間限定で公開していた「ゲフェニア遺跡」がThe signクエストと共に完全実装されるとのこと。

 とりあえず1次職(一部2次職も)ではあるが、各職業ごとに与えられるクエストをクリアすると経験値などのボーナスがもらえる「職業別クエスト」や、武器を製作い、その武器を+10まで精錬できたときにランキングポイントが追加される「製造名声システム」(ランキング10位以内に入るブラックスミスやホワイトスミスが製作した武器を使用すると、防御無視ダメージが10追加)、スリムポーションの製造を3回以上連続で成功させた時にランキングポイントが加算される「アルケミスト・クリエイター」(ランキング10位以内に入るアルケミストやクリエイターの製造したポーションは、性能が50%向上)などが追加される予定。アップデートは2005年秋としており、実装に関してはさらなる詳細を待つことになるとのこと。

(C)2005 Gravity Corp. & Lee Myong-jin(DTDS studio). All Rights Reserved.
(C)2005 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/18/news002.jpg 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍休止も…… 「強い遺伝子を受け継いだ」と注目集める【注目の“二世タレント”】
  2. /nl/articles/2501/18/news022.jpg 日本地図で人口減の都道府県を可視化してみたら…… 減少一色に染まる中、“意外すぎる県”が増えていた事実に驚きの声 「青ざめたわ」「恐ろしい」
  3. /nl/articles/2501/18/news039.jpg 母「昔は女の子によくモテた」→当時の姿を見ると…… 驚きのショットが1600万再生「私、生まれる年を間違えちゃったな」【海外】
  4. /nl/articles/2501/17/news054.jpg セリアのタオルハンカチにハギレを足すだけで…… 超簡単に“すてきアイテム”が完成! 「可愛い〜」「作ってみます」
  5. /nl/articles/2501/14/news049.jpg ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  6. /nl/articles/2501/18/news040.jpg 街中で見かける“あの袋”の中で大根を育てたら…… 限界突破のわけが分からない姿に「ごめん、わろた」「大根じゃぁないww」
  7. /nl/articles/2501/18/news075.jpg 中学生男子、半年放置して“とんでもない髪形”だったけど…… “まさかの大変身”が100万再生の衝撃 「まさに激変!」
  8. /nl/articles/2501/18/news010.jpg 【ハードオフ】ジャンク品テレビ2台を組み合わせたら… “意外過ぎる結果”に驚きの声「いろいろ詰まっていた」
  9. /nl/articles/2501/18/news006.jpg 3色の“ましかく”をひたすら編んで、完成したのは…… 思わず拍手の仕上がりが114万再生「かわいすぎます!」「メッッチャクチャ好き」
  10. /nl/articles/2501/18/news017.jpg 「どうしてそんなに」スズメたちの隣にいた“ヤバいやつ” インパクト抜群の光景に15万いいね「ワイルドな感じ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  2. 「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
  3. 浜崎あゆみ、息子2人チラリの朝食風景を公開 食卓に並ぶ“国民的キャラクター”のメニューが意外
  4. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  5. 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  6. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
  7. 大好きなお母さんが他界し、実家でひとり暮らしする猫 その日常に「涙が溢れてくる……」「温かい気持ちになりました」
  8. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
  9. 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
  10. 【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」