ウルティマ オンラインのタウンホールミーティング開催(2/2 ページ)

» 2005年08月26日 14時47分 公開
[麻生ちはや,ITmedia]
前のページへ 1|2       

ファンだからこそ考える?厳しい内容も出た質問

 今回のタウンホールミーティングへの参加メールで応募、当選者のみが出席できるスタイルであり、当選者からは開発者に聞いてみたいこと、として事前に質問を集めていたようだ。

 時間内ではとても読み上げきれないほど、長くUOをプレイしているからこそ考えつく質問が寄せられていた。その中のいくつかを紹介しよう。

Q. 最近のUO拡張パックには、物語性が乏しいと思う。クエストを通じてUOの世界観やバックストーリーが自然に理解できるようにならないですか?

A. 良いアイディアだと思います。実は宝珠の守人のあるダンジョンには、過去のUOのストーリーと深く関わるキャラクターで構成されているものもありますよ。

Q. ハウスカスタマイズで地下室が作れるようになりませんか?

A. 今後実装したいものリスト、には入っているのですが、技術的にそれが今可能かどうかはまだ不明ですね。

Q. 今のUOはひどい経済インフレだと思いますが、どう考えているのでしょう。

A. お金の流通がないことは私たちも分かっています。宝珠の守人では現状打破のために、いくつかのアイテムはとても高価な値段をつけました。また、ダンジョンには入場チケットが必要で、しかもチケットには時間制限を設けてあります。他にも何か良いアイディアがあったら、ぜひ意見を聞かせて欲しいです。

Q. EAはUOに対して積極的な投資をしてるんでしょうか?

A. このような「タウンホールミーティング」という形のイベントを、ロンドン・ベルリン・東京で行う他、米国、カナダそしておそらく韓国でもイベントを予定しています。ここからUOへの力の入れ具合を感じてもらえるでしょうか?

Q. 国別にオリジナルのファセットを作るなんてどうでしょうか?

A. 今のところ新ファセットは予定してません。ファセットによっては人が少なすぎるところもありますし……もっとフェルッカに人が増えて欲しいとか思ってます。もちろんユーザー数が増えれば、オリジナルのシャードなども増えるかもしれませんよ(笑)。

 UOのコアファンだけに、中には思わず答えに詰まる3人の姿も見られた。しかし、今後の展開や次の拡張など未来話については相変わらず口が堅く、「何も今はいえない」に一点張りなところは残念。

 ただし、後でマリア氏に「一番答えにくかった質問はどれだった?」と聞いてみたところ、「答えたいけれど(立場的に)答えるわけにはいかなかった質問」との返事。どうやら今後のUOの展開として、隠し事がだいぶありそうな様子であった。

 また、ユニークだと感じたのは「料理などの生産行動を行う際に、メニューからボタンを押すだけという今の仕様は味気ない。昔みたいにしてもらえないか?」という質問。

 マリア氏は「大昔のUOで例えば料理をするとなると、小麦粉をクリックして次に水をクリックして……と手順は多いし、複数工程があるアイテムの場合順番が分からなくなることさえあり、あまりにも難易度が高すぎると感じて今の便利なメニュー制度を導入した。でも古くからUOをプレイしてくれているユーザーの中には、その煩雑な手順を懐かしみ、昔に戻してくれという人がいることは知っている」と述べていた。

 会場には軽食も用意されており、この後はユーザーが直接開発スタッフに話しかけられる場が設けられた。やはりコアなファンとしては、この場で話しておきたい、聞いておきたいことがあるのか、3人はそれぞれ囲まれてしまい質問攻めにあっていた様子。

 特にダントツ人気はクリス氏。3人の中でも、割と長く開発に関わっているクリス氏は古参プレイヤーにとっては親しみやすいキャラクターで大変有名だ。わざわざプレゼントを持参して渡している人がいたり、一緒に写真を撮りたいユーザーが側を離れず、通訳を務めるEAスタッフもつきっきりでサポートしていた。

画像

画像 思ったよりもずっと積極的な日本のユーザー。通訳なしにガンガン話しかける姿にはUOへの愛が感じられる

 これまでアメリカや欧州各国ではわりと何度も開催されたタウンホールミーティングだが、今回日本で行われた背景としては、おそらく全世界のUOプレイヤー数に対して日本のプレイヤーが約505を占めるという状況があると思われる。

 前回の拡張パック「武刀の天地」が“アジア風の意匠を盛り込んだ”と言いながらも、実際の内容は完全に“日本風”だったことからも、日本市場と日本のファンの意見は無視できない存在ほど大きいのではないだろうか。

 まだまだかなり隠し玉があると見えるUO。MMORPGの代名詞の座を譲る日は当分なさそうだ。

画像 まだ実装されていない宝珠の守人を操作できる試遊台には人だかりがしていた
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/23/news076.jpg ウソだろ…… フリマに5000円で売っていた“信じられない商品”に思わず二度見 「やっぱり寂しい」
  2. /nl/articles/2412/23/news078.jpg そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/23/news080.jpg ブックエンドの“じゃない”使い方が200万再生 驚きの発想に「痒いところに手が届く」「参考にします」
  5. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  6. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  7. /nl/articles/2412/23/news036.jpg 「イブの日って空いてますか?」 ドキドキのメッセージ送付→“まさかの返信”が590万表示 「今日一番笑ったw」
  8. /nl/articles/2412/21/news092.jpg 【編み物】カラフルな毛糸で四角いモチーフを作り、一気につなげると…… 太陽のような輝きの完成品に驚き
  9. /nl/articles/2412/23/news115.jpg 「最強でしょ」 佐々木希、作った“我が家のクリスマスディナー”がすごすぎる! 料理上手で「こんなお母さんになりたい」
  10. /nl/articles/2412/23/news077.jpg これは気づかない! バーガーキングでもらった「大入袋」→よく見ると…… まさかの仕掛けに「天才」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」