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» 2005年09月07日 15時28分 公開

一足お先に次世代機気分――HDTV+5.1chで現行機を遊ぶススメ Part3:Xbox編 (1/3)

今回フィーチャーするのは、HDTV+5.1ch環境でこそ真の実力が発揮される「Xbox」。720pのHD映像や、ドルビーデジタル5.1chサラウンドでゲームが楽しめるのは、現行機でもXboxだけ。まさしく次世代機の雰囲気を垣間見ることのできるマシンなのだ。

[小泉公仁,ITmedia]

HDTVや5.1chの普及で、Xbox再評価の機運?

 「けっこういいハードなんだけどね……」。友人とXboxをプレイしていると、誰ともなくこんな言葉を口にする。2002年2月(北米では2001年11月)に登場したXboxは、現行ゲーム機の最後発ということもあって、性能においては他のハードをしのぐ存在だった。にもかかわらず、北米や欧州では一定の成功を収めながらも、日本では本体の伸びが芳しくないまま現在に至っているのは周知の通り。

 Xboxがここまで苦戦を強いられた理由に、本体があまりにも無骨で大きいとか、日本市場のニーズを幅広く取り込めるようなソフトに恵まれなかったことなどが指摘されるが、Xbox本来の性能を発揮できる環境が整っていなかったことも一因ではなかったかと思う。

 Xboxは、現行機で唯一の720p(D4)映像出力が可能で、480pに対応したソフトも多い。サウンドについても、ドルビーデジタルをハードウェアレベルでサポートしており、ディスクリートの5.1chサラウンド音声をリアルタイムに生成するという高度な機能を有している。Xboxの発売当時は、HDTVや5.1chシステムの普及がまだ進んでいなかったため、これらの優れた特性を生かし切れなかった面もあるが、HDTV+5.1ch環境が比較的手軽に揃えられる今なら、Xboxの魅力が見直されてしかるべきかもしれない。

HDTVとの接続には「コンポーネントAVパック」が必須

 Xboxのゲーム映像を480p以上の高画質でHDTVに出力するためには、やはり専用の別売りケーブルを用意する必要がある。メーカー純正品では、「コンポーネントAVパック」(K03-00003)があり、価格は3150円。プレイステーション 2用のケーブルと比べると、少々高くつくのがネックだ。

画像 Xbox専用のコンポーネントAVパック(K03-00003)。XboxをHDTVに接続するにはこれが欠かせないが、年末に後継機(Xbox 360)の発売を控えていることもあってか、すでに入手困難の模様。家電量販店を何軒か回ってみても、在庫切れのところが多い

 このコンポーネントAVパックには、Y/Pr/Pbのコンポーネント端子と、アナログ音声端子(L/R)、光デジタル音声端子が装備されている。また、コンポーネントケーブル(アナログ音声端子を含む)も付属しているので、コンポーネント端子を備えたHDTVと接続するなら、これを買えばすべて揃う。

画像 コンポーネントAVパックには、Xbox本体のAVコネクタからコンポーネント出力をするための変換アダプタと、コンポーネントケーブルが入っている

D端子のみのHDTVには、変換ケーブルも必要

 ここで問題になるのは、持っているHDTVにコンポーネント端子がなく、D端子のみを装備している場合だ。マイクロソフトからはコンポーネントAVパックしか発売されておらず、D端子用のオプションは用意されていない。日本では、コンポーネント端子よりもD端子の方が広く普及しているので、マイクロソフトにはそのあたりも考慮してもらいたかったところだが……。

 と、愚痴をこぼしても始まらないので具体策をあげると、2通りの方法が考えられる。1つは、一方がコンポーネント端子、もう一方がD端子になっている変換ケーブルを別途用意すること。このようなケーブルは、AV機器用にいくつかのメーカーから市販されているので、家電量販店などで比較的容易に入手できるはず。コンポーネントAVパックに付属しているケーブルが無駄になるうえ、余計な出費もかかるのが難点だが、この方法が最も現実的ではある。

画像 写真は、エレコム製のD端子/コンポーネントビデオケーブル「DH-DC05」。長さは0.5メートル。定価は3990円とかなり高いが、実売価格ではおそらく2500円程度。このような変換ケーブルをコンポーネントAVパックに使えば、D端子のみのHDTVにもXboxを接続できる

 もう1つの方法は、非純正のXbox用D端子ケーブルを購入すること。一例としては、サイバーガジェットの「CYBER・D端子ケーブルHG(XB用)」などがある。このような製品を使う場合は、純正のコンポーネントAVパックを買う必要がない分、コスト面で有利なのだが、多くは生産完了の在庫品のみという状況らしく、コンポーネントAVパック以上に入手困難のようだ。また、この製品では光デジタル音声出力ができないため、サウンドの5.1ch化も同時に行いたい方には向かない。

音声の5.1ch化のみなら「拡張AVパック」を

 続いて、音声を5.1chサラウンドで出力する方法について。

 Xboxは、ドルビーデジタルによる5.1chサラウンド出力が可能で、対応ソフトも実に豊富だ。ドルビーデジタルはディスクリート方式のサラウンドフォーマットで、5.1chサラウンドで再生するには音声データをデジタル伝送でAVアンプに送る必要がある。というわけで、まずは光デジタルケーブル(両端が角形プラグのもの)が欠かせない。

 ただし、接続方法はプレイステーション 2の場合と異なり、ちょっと特殊だ。プレイステーション 2は、本体側に光デジタル音声出力端子があるので、光デジタルケーブルでAVアンプと直結できるが、Xbox本体には光デジタル音声出力が装備されていない。その代わりに、先述のコンポーネントAVパックに光デジタル音声出力端子が装備されているので、ここに光デジタルケーブルを接続することになる。

画像 Xbox本体の背面には、独自形状のAV出力コネクタとLAN端子があるのみで、光デジタル音声出力端子がない
画像 光デジタル音声出力端子はコンポーネントAVパック側にあるので、こことAVアンプを光デジタルケーブルでつなぐことになる

 HDTVと5.1chサラウンドシステムの両方をお持ちの方は、以上で接続完了となるが、5.1chサラウンドシステムのみを導入した場合には、接続方法がまた異なる。このあたりが少々ややこしいのだが、サウンドの5.1ch化のためにコンポーネントAVパックを使うと、コンポジット端子やS端子での映像出力ができなくなってしまうからだ。

 このようなケースでは、「拡張AVパック」(K05-00003)を用いることになる。価格はコンポーネントAVパックと同じく3150円。こちらは在庫がまだ潤沢にあるようなので、比較的入手しやすいはずだ。

画像 こちらがXbox専用の「拡張AVパック」(K05-00003)。パッケージがコンポーネントAVパックとそっくりなので、購入時にはお間違えのなきように
画像 拡張AVパックは、コンポジット端子/S端子の映像出力と、アナログ音声出力、光デジタル音声出力を備える。また、S端子ケーブル(アナログ音声端子を含む)も同梱されている
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