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» 2005年10月18日 12時25分 公開

ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:プレミアの発掘「アイドル八犬伝」 (3/4)

[ゲイムマン,ITmedia]

出現! 暗黒イロモノ大王

 さて、正統派アイドルを目指すエリカの前に、謎の人物が立ち塞がる。

 芸能界の陰の黒幕、「暗黒イロモノ大王」である。

 イロモノ大王は、イロモノパワーによる世界征服を目指しており、イロモノの素質があるエリカを、仲間に引き込もうとたくらむ。

 「プロゴルファー猿」における「ミスターX」のような存在といえる。

 エリカは彼に反発し、あくまで「歌で人々を感動させる」正統派アイドルを目指す。彼に負けてイロモノになってしまったら、ゲームオーバーだ。

画像 超イロモノ的存在、「暗黒イロモノ大王」。必殺イロモノポーズでエリカと仲間たちも脱力だ

 この設定も、時代背景を感じさせる。

 「アイドル八犬伝」が発売された1989年当時は、いわゆる“バラドル”が注目され始めていた頃。

 ただし、この時期のバラドルというのは、井森美幸さん、森口博子さん、松本明子さん、山瀬まみさんのように、「アイドルとしていったん人気が落ちた後、バラエティー番組で復活した人」というイメージが強かった。

 一方で、田村英里子さんやCoCo、ribbonのように、正統派アイドルがまだまだ歌手デビューしている時期でもあった。島崎和歌子さんもこの年デビューだが、当初は正統派アイドルだった。

 そのような時期だったからこそ、「エリカVSイロモノ大王」という構図も生まれたのだろう。

 イロモノ大王の配下には、イロモノ四天王がいる。

 1人は先述の「やけにくわし」だが、残りの3人は実在のタレントをモデルにした人物。ヤモリミユキ、タジロマサシ、われなべトオルの3人だ。

画像 われなべトオルは、鏡で己の姿を見て汗をたらーりたらーりと流す。その汗がガマの油のように万能の薬となるのだ。ちなみに渡辺徹さんは茨城県出身

 考えてみれば、四天王のモデルとなった井森さんも渡辺さんも、今なお芸能界の第一線で活躍されている(田代さんだけはいろいろあって芸能界を離れたが)。

 いまやアイドルも、イロモノ的なトークができなければ、芸能界で生き残れない時代となった。逆に、歌手として歌をヒットさせることは、必ずしも重要ではなくなった。

 そういう意味では、暗黒イロモノ大王は、時代を先取りした思想を持っていたのかもしれない。

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