今明らかになる、ECO開発の裏話……。(1/2 ページ)

10月26日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの本社内にて、“トリオ・ECOスタッフ座談会”が行われた。席上では10月28日実装の「ハッピーハロウィン♪イベント」や「エミル・クロニクル・オンライン」命名の理由や開発の苦労話などを語ってくれた。

» 2005年10月28日 18時00分 公開
[角田氷,ITmedia]

 10月26日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの本社内にて、“トリオ・ECOスタッフ座談会”が行われた。発表会でもインタビューでもない一風変わった形ではあるが、10月28日実装の「ハッピーハロウィン♪イベント」および11月25日に発売開始となる「ECOビギナーズパッケージ」に関する詳細を始め、「エミル・クロニクル・オンライン」命名の理由や開発の苦労話などを、ガンホー、ブロッコリー、ヘッドロックそれぞれの担当者が舞台裏として語ってくれた。

 座談会メンバーはブロッコリー・ECO広報担当の中田智宏氏、ガンホー・オンライン・エンターテイメント・ECO製作担当の岩田容賢氏、同・ECO宣伝担当の山本政幸氏、ヘッドロック・ECO企画開発担当の下郷藍子氏の4名。それに視界進行を務めたガンホー・オンライン・エンターテイメントの小島幸博氏という顔ぶれでスタートした。

画像 左から中田智宏氏、下郷藍子氏、岩田容賢氏、山本政幸氏、小島幸博氏

SAGA1の手ごたえ

 まずは10月14日に導入された「SAGA:1 白き大地と無限の回廊」についてから座談会は始まった。予定してた多くの機能がSAGA1に導入でき、いくつか追加要素は残っているもののあとはバランス調整を今後行うという。

 タイトルともなっている無限の回廊については、今までなかった、パーティで挑戦できるクエストを用意しており、無限とは名が付いているものの、現在は20回と上限を設けている。今後はさらに回数を増やしていく予定だとか。本当に無限になっちゃうんですか?という質問に岩田氏は「回を重ねるごとにとんでもなく強い、ユーザーが超えられないような敵を用意しておいて、無限のように続いてるように見せる」というシチュエーションで対応するとのことだった。

 SAGA1の見所としては、今まで何でなかったの? というような便利で楽しい機能が実装され、ようやく他のタイトルと戦えるレベルになりました。という辛口の意見は下郷氏。「ノーザン」マップに登場する“激ラブ橋”、子供のカップル“ダーリンとハニー”などは彼女の発案だとか。大人のカップルにしてしまうと、ほのぼのハートフルな空気を壊してしまうため、あえて子供にしたそうだ。

エミル・クロニクル=ECOのネーミング由来

 MMORPGの世界観や雰囲気を一言で伝えるゲームタイトル。その決定には当然大変な試行錯誤があったと思われるが、なかなか語る機会がなかったECOの由来をブロッコリーの中田氏が語ってくれた。

 ネーミングのアイディアを出したのはブロッコリー。試行錯誤の末に出てきたのはメインキャラクターである人間=エミルの物語ということで、エミル・オンラインだったが、これを略すとEO(エオ?)になってしまい意味がよく分からない。間に何か挟んだほうが良いのでは、という意見に中田氏が「クロニクル」を提案したものの、最初はあっさり流されてしまった。

 間に挟むイニシャルは“C”だけ決まり、出てきた意見はチョコレート……。辞書を片手に悩んだ結果、最終的に戻ってきたのは「クロニクルいいんじゃない?」というところで落ち着いた。中田氏の一言がなければ、ハートフルなイメージのECOは誕生しなかったというわけだ。

 岩田氏は当初、エミル・クロニクル・オンラインという正式名は長すぎるので、いっそ正式名がECOでもいいじゃないかと最初は思ったが、今は2つ名前があって良かったと思うと語った。

タクシー代わり?予想外の憑依システムの使い方

 次に語られたのは、ECOの独自システムである「憑依システム」開発の大元について。ECOの発表会ではこの憑依システムはプレイ時間に制限がある人との間に、レベル差がつきすぎて一緒に遊べない、ということが無い様に考え出されたと聞いてた。

 発想の基本はなんと「2人羽織」「ド根性カエルのTシャツ」だとか。憑依側は憑依している“ご主人様”の行動を見て楽しむご主人様オンラインなどと下郷氏は呼んでいたようだ。

 前衛が守って後衛が支援するという今までのパーティプレイと全く違うものを作りたい、時間が無い時でも経験値を稼げる、パーティプレイ中にちょっと離席したくてもパーティメンバーに迷惑をかけない、誰かに自分のキャラクターを預けて出かけられる。というアイディアを実際にゲーム落とし込んこんで、形になったのが憑依システムだと岩田氏は説明してくれた。

 ユーザーはこちらが思いもしない形で、この憑依システムを使ってますね、とは中田氏の言葉。憑依コメントに「〜〜まで連れて行ってください」などと書き、アイテムに憑依して道端に落ちているユーザーは、おそらくヒッチハイクの感覚でしょう。こういった予想外の使い方を見るのはとても楽しいですよ、とのことだ。

画像 座談会の途中。「タイニーを書いてみてください」でのひとコマ
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」