Gacktとヴィンセントが共演!? スクウェア・エニックス「DCFFVII」で業界初の試みって? ――記者発表会(1/2 ページ)

スクウェア・エニックスは、ガンアクションRPG「ダージュ オブ ケルベロス-ファイナルファンタジーVII-」において、業界初となる試みでGacktとコラボレーションすると発表。東京国際フォーラムにおいて記者発表会を行った。

» 2005年11月03日 16時05分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 「ダージュ オブ ケルベロス-ファイナルファンタジーVII-」(DIRGE of CERBERUS -FINAL FANTASY VII-)は、1997年1月にプレイステーション用ソフトとして発売され、今年3月までに全世界で968万本(国内はインターナショナル版含めて393万本、海外は575万本)販売した「ファイナルファンタジーVII」(FFVII)の3年後を舞台にしたガンアクションRPG。FFVIIにも登場したヴィンセント・ヴァレンタインを主人公にした「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」の一環として製作され、他のFFVIIのキャラクターも登場するなど他作品とのリンクも計られている。

 はじめに登壇したスクウェア・エニックス代表取締役社長・和田洋一氏は、未だにファンが多いFFVIIという作品を、多用なデジタルコンテンツの表現形態が多様化したことを受け、FFVIIの世界を様々な表現をもって描きたいと始まった「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」について説明。

 「様々な表現形態で露出しているFFVIIではあるが、やはり家庭用ゲーム機によるゲームを出さなくてはということで、今回プレイステーション 2というプラットホームで発売できることになった」と発売日が2006年1月26日に、価格が税込み8190円にて発売すると発表した。

スクウェア・エニックス代表取締役社長・和田洋一氏はまずFFVIIを支えてくれているファンへ向けて感謝を延べ、そして2006年1月26日、税込み8190円にて発売すると発表した

 続いて登壇した今作プロデューサー・北瀬佳範氏とコーポレート・エグゼクティブ・橋本真司氏によるゲーム概要説明と今回のアーティストとのコラボレーションについて解説。

 

 北瀬氏は、プレイステーションにプラットホームを変えたばかりの頃に登場したFFVIIについて、とても思い出深い作品であり、特別なものになりつつあると振り返る――。「その世界観やストーリー、そしてキャラクターに多くのファンがおり、自分たちもその後のFFVIIを作りたいと思っていた。ただ、単なる続編にはしたくなかった。どうせその後の世界を描くならば膨大な情報量と人気に答えるためには、複数の作品で、いろんな側面から語るべきではないかと思い、今回の『COMPILATION of FINAL FANTASY VII』という作品群が製作されることになった」と、「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」の第3弾にあたる今作について言及。FFVIIを軸にした関連発展作品、「BEFORE CRISIS」「ADVENT CHILDREN」に続く、「DIRGE of CERBERUS」が純然たる家庭用ゲームであることを強調した。ちなみに第4弾となる「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-」がPSPにて発売されることが予定されている。

「FINAL FANTASY VII」の物語から3年後。突如として現れた謎の集団が各地を襲撃し始める。彼らは、メテオ災害により地下に閉じ込められたとされる、「ディープグラウンドソルジャー(DGソルジャー)」と呼ばれる兵士達だった。本作の主人公ヴィンセント・ヴァレンタイン自身が、この一連の事件になんらかの関わりをもっている様だが、その理由は不明。3年の間に地下で何が起きたのか? そこから始まる悲劇とは……

 ガンアクションRPGとあるが、ストーリーやキャラクター性を重視した作品であり、そこで一番の特徴であるという。今作ではマテリアによる魔法の発射や、リミットブレイクなど「FFVII」の要素も押さえつつ、アクション性を特化させたものになる。ほかにもオンライン対応のマルチプレイヤーモードを搭載するなど、元来の世界観を壊すことなく新しいFFVIIを描いていると北瀬氏は自信をのぞかせた。

 続いて登壇した橋本氏は、業界初となるアーティストとの画期的なタイアップを実現できたと説明。今作ではFFVIIの世界観と親和性が高く、かつ日本を代表するアーティストであるGackt氏とのコラボレーションがなされている。

 まずテーマソングにはGackt氏書き下ろしによる「REDEMPTION」が、挿入歌には同じく書き下ろしの「LONGING」と、2曲提供。また、楽曲の提供にとどまることなく、Gackt氏にはFFVIIに登場する重要な新キャラクターのひとりとしてゲームに参加している。

 この登場の方法が画期的なことで、Gackt氏をモーションキャプチャーで収録するのではなく、Gackt氏自身を実写で撮影し、その映像を最新CG技術により合成してゲームに融合させるというかつてない方法を用いているとのいう。Gackt氏とヴィンセントが同じ画面で共演するわけだ。

 ゲーム中着用している衣装は、キャラクターデザインを担当する野村哲也氏によるもので、この衣裳はGackt氏が現在行っている全国ツアー「Gackt Live Tour 2005 DIABOLOS 〜哀婉の詩〜」(2005 年9月23日〜12月24日)でも使用されている。

 「こうしたゲーム業界と音楽業界を連動した、エンターテインメントコンテンツの枠を飛び越えた現実と虚構が交錯する稀にみる画期的なコラボレーションで、多くのファンに指示をいただけるものと考えている」と橋本氏は挨拶を締めた。

左がプロデューサーの北瀬佳範氏。右がコーポレート・エグゼクティブの橋本真司氏。北瀬氏は「すばらしい楽曲を提供していただき感謝しています。Gacktさんが音楽の世界でアーティストとして大活躍されている事はみなさんご存知の事と思いますが、私はアクターとしてのGacktさんにも注目していました。もし、私達の作品にアクター&アーティストとして参加していただけたら一体どんな核融合が起こってしまうのか?そんなワクワクする出来事が今作でついに実現しました」とコメントを寄せている
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」