「再現」ではなく「転生」したウルトラマンのかっこよさ「ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth」レビュー(2/5 ページ)

» 2005年11月04日 00時56分 公開
[小泉公仁,ITmedia]

オリジナルシナリオで展開する「ウルトラモード」

 「ウルトラモード」は、ストーリーに沿ってプレイしていく1人用のモードで、今作のメインでもある。前作FE3のウルトラモードでは、TV版のシナリオに沿ったものが多かったが、Rebirthのシナリオはこのゲームのために書き下ろされた完全オリジナルという点がまず異なる。

画像 最初に選べるのは、「EPISODE01:新たなる侵略」のみ。これをクリアすると、新たなシナリオが登場する仕組み

 FE3のシナリオは個々に独立したもので、特に関連性はなかったが、Rebirthのそれは最終的に1つのエピソードへと収束していく。大まかな内容はこうだ。かつてウルトラマンたちが倒したはずの怪獣が謎の復活を遂げ、歴代のウルトラマンが再び怪獣退治に乗り出す。ところが、何者かによって改造を施された怪獣まで現れるようになり、苦戦を強いられる。どうやら陰で糸を引いている者がいるらしいのだが……。

 このウルトラモードでおもしろいのは、闇雲に攻撃するだけでは怪獣を倒せなかったり、ある特定の条件を満たすと戦闘中にイベントが発生するところ。エピソードによっては2体、3体の怪獣を続けて相手にしなければならないなど、意外性のある展開を見せることもあり、一筋縄ではいかない。

画像 「EPISODE01:新たなる侵略」は、復活した四次元怪獣ブルトンをウルトラマンで倒すというシナリオ。ブルトンに一定量のダメージを与えると、周囲の空間を歪ませるというイベントが挿入され、ウルトラマンの打撃や光線技が一切通用しなくなってしまう。となると、倒す方法は?

 これからRebirthをプレイする方の楽しみをそいでしまうので、エピソードがいくつあるかは伏せておくとして、1つのエピソードに多数のウルトラマンや怪獣が登場するものもあって、全体では相当のボリュームになる。一度クリアしたエピソードでも、今度は「ミッションポイント」を埋めるという目的が出てくるので、この「ウルトラモード」だけでも長く遊べる作りだ。

画像 一度クリアしたエピソードには、新たに「ミッションポイント」という課題が登場する。ここに書かれた条件を満たすプレイができれば、その項目が埋まっていくが、中には「そんなの無理」と思わずぼやきたくなるものも……。最下段の「???」は、その上の全項目をクリアすると現れる
画像 あるエピソードをクリアしたり、ミッションポイントを一定数獲得するごとに隠しキャラクターが解放される。隠しキャラクターは「バトルモード」や「VSモード」で使用できる

 また、「バトルモード」も1人用のモードだが、こちらにはストーリー性がなく、好きなキャラクターを選んでランダムに登場する5体のキャラクターを撃破していく。ただ、最後の5体目には、自分が選択したキャラクターと関連のあるキャラクターが登場するようだ。例えば、ウルトラセブンでプレイした場合は、エレキングが最後の相手になる。

画像 「バトルモード」で選択できるキャラクターは、初めは12体。その周囲にある16個の「?」は隠しキャラで、「ウルトラモード」を進めることで解放される
(C)円谷プロ (C)2001 円谷プロ・毎日放送 (C)BANPRESTO 2005

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