3つ目のミッキー登場にまず驚愕――「チキン・リトル」映画とゲームの幸せな関係：「チキン・リトル」プロデューサーインタビュー（2/2 ページ）

[加藤亘，ITmedia]

　ゲームボーイアドバンス版は、物語を遊びながら進めていく「ストーリー」、いつでもサブ・ゲームが遊べる「ドッチボール」と「レース」、そしてチキン・リトルたちのかわいい動きがいつでも見られる「ボーナス」と、BGMやサウンドのオンオフなどを設定できる「オプション」の5つのゲームモードが存在。

　街の特徴的な場所を、横スクロールで表現した12種類のステージのほか、サブ・ゲームとしても楽しめる6種類のレースコースと6種類のドッジボール・トーナメントが用意されている。ゲーム中には、操作できるキャラクターをチェンジすることができ、集めたドングリを使用することでパワーアップもできる。

ステージ中で取得できるドングリは数等で分かれており、コレクション要素も。集めたドングリはそれぞれパワーアップするものが違う

　PS2もGCもGBAも、チュートリアルがあるので難しく考える必要はない。単純にミニゲームを楽しむだけでもOKだ。映画さながらのキャラクターアクションが決まると爽快感を味わえるし、なんといってもその動きだけ見ていてもいい。PS2版やGC版では実際の映画のシーンが挿入されるイベントシーンなどが必見だ。

　ランディ氏は今作の映画製作において、スタッフの再教育からはじめたと話す。今作を製作するにあたり、さまざまな描写ツールが開発されている。従来の鉛筆で描く表現ではなく、すべてパソコン上で展開しなくてはならないため、関わったスタッフは大変だっただろうと振り返る。しかし、おかげでキャラクターの表情であったり、羽1枚の動きであったりと、重力を計算し質感にこだわったすばらしい絵ができあがったと言う。

　「自分は作品のコンセプト部分には関わっているが、実作業には携わっていないので、ゲームについては実は任せっきりだった」とあっけらかんと語る。

　昨今、映画からのゲーム化が多く、特に海外では主流となっている。そんな潮流にランディ氏は、ゲーム化するにあたってもっとキャラクターを大事にしてほしいと注文を出す。ただタイトルと世界観だけを拝借するのではなく、キャラクターの性格や動きひとつひとつに注目し、もっとストーリーの奥にある深い部分も扱ってほしいのだ、と。

• 映画公開日：12月23日（金・祝）より全国ロードショー
• 12月17日（土）・18日（日）先行上映（一部劇場を除く）

チキン・リトル
対応機種	プレイステーション 2、ゲームキューブ、ゲームボーイアドバンス
メーカー	ディースリー・パブリッシャーズ
ジャンル	3Dアクションゲーム（PS2、GC）、横スクロールアクションゲーム（GBA）
発売日	12月15日発売予定
価格	PS2、GC版：6090円、GBA版：5040円（ともに税込）

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