「ウイニングイレブン」のJリーグ版が主役におどり出る日も近い!?「Jリーグウイニングイレブン アジアチャンピオンシップ」レビュー(2/2 ページ)

» 2005年11月28日 14時26分 公開
[大戸島さんじゅうご,ITmedia]
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今度こそ自分だけの日本代表で楽しめるニッポンチャレンジ−Go for 2006!−

 日本代表を使用し、世界的な大会であるインターナショナルカップを予選から戦うといったモードで、「ウイイレ9」から導入され大きな反響を得たニッポンチャレンジ−Go for 2006!−。予選を戦い抜く取りこぼしのできない緊張感と、本戦に勝ち上がってきたチャレンジャーとしての緊張感が示すように、このモードが単にオマケモードではないことはすでに「ウイイレ9」で立証されている。マスターリーグに続く、シリーズを支えるモードになっていくのではないかとさえ思わせる。少しオーバーかもしれないが、その可能性は否定できないだろう。

 「ウイイレ9」では、自分で日本代表選手を選べるというのがウリの1つだったが、召集できる選択肢としての選手数が少なく、結局変わり映えのしないメンバーに偏ってしまっていた感が否めない。だが、今作ではそこが改善され、日本国籍を持つ選手から自由に選択が可能になった。さすがはJリーグ版、日本国籍の選手は山のようにいる。

 代表召集の際は、Jリーグの全クラブから代表召集が可能になっているので、まさに自分だけのドリームチームが結成できるのだ。頭の中で描く日本代表とはどんなものかとあれやこれやと考え、召集選手を選んでいるだけでも正直楽しい。全部を入れ替えるというわけではなく、自然と残る選手も出てくるので、そうなるとやっぱりこの選手は代表に必要なんだと、また違った見方もできてこれもまたおもしろい。

さすがはJリーグ版。数多くいる日本人選手から、自分の好みで代表選手を召集できる。極端な話、プレイヤーによっては日本代表選手が一新される可能性もあるわけだ
自分が選んだ選手たちだからこそ、試合への意気込みも変わってくるはず。予選では試合ごとに召集メンバーを変更できるので、いろいろと試してみるのもいいかもしれない
アジア一次予選から始まり、アジア最終予選、そして(場合によってはプレーオフを経て)インターナショナルカップの優勝を目指す

 今後はこのモードだけではなく、自分が使うナショナルチームの代表選手も自由に選択できるようになると、もっとこのゲームが楽しくなるような気がする。今回の日本人選手の数はJリーグ版ならではだと思うので、逆にワールド版では収録されているクラブチームを利用した代表選手の召集、それこそインターナショナルカップを予選から戦うモードの追加を個人的にはお願いしたい。

 それにしてもこのモード。格下の相手にサクッと足下をすくわれるあたり、まったく油断ができない。いきなり★5つから始めるなというのもあるが、一次予選から自分の日本代表と互角に渡り合うチームが出てきて、見えない何かが働いているのかとさえ思えてしまう。まあ、その緊張感がまた楽しいのだが。

WE-SHOPでのお買い物が楽しくなる壁紙の存在

 隠し選手やエディットパーツなど、さまざまな要素を購入できるWE-SHOPだが、そこに新たな商品として壁紙が入荷した。これは、Jリーグ全30クラブのエンブレムまたはマスコットといった2種類ずつが用意されており、購入することでモードセレクトなどの背景を好きなものに変更できるのだ。これを見つけたときには思わず即購入(笑)。好きなチームのエンブレムがメニュー画面に添えられているだけで結構ワクワクするものだと感じたので、この試みはかなりヒットするのではないかと思う。購入価格が50WENというのも安くていい。

自分が応援しているJリーグチームの壁紙を購入して、ゲームをチームカラーに染めてしまえるのが今作の特徴の1つ。気持ちも高ぶるはず!
写真ではデフォルト状態だが、この画面のバックがチームカラーになり、エンブレムやマスコットキャラが表示されるのだ

 ただ残念なのは、壁紙の買い置きができないということ。新しいものにするにも、デフォルトに戻すにしてもそのたびに50WENを払わなくてはいけないのだ。価格が安いのでそんなに気にはならないのだが、購入した中からいつでも変更できるような状態ならなおよかったに違いない。

確かに完成度は高いが不満点がないわけではない……

 せっかくナショナルチームも収録され、Jリーグという環境もある中でネットワーク対戦ができないのが残念でならない。これに関してはさまざまな事情があるのだろうが、そういったことも含め、ネットワーク対戦ができなかったのは悔やまれてならない。しかも、今まさにJリーグが終盤を迎えて盛り上がっている中、ここでネットワーク対戦ができる環境があればかなり盛り上がったのではないかと。いや〜、残念!

 間違いなく「ウイイレ」シリーズがサッカーゲームの中では他を圧倒している。各モードやグラフィック面など、選手名についてはいろいろあるが、それでもその完成度の高さが他のサッカーゲームがその牙城を崩すのが容易ではないことを裏付けているだろう。

 それだけに、細かいところで気になりはじめるとゲームのなかでもそれが目立ってしまうのだ。たとえばパス。明らかにプレッシャーのない状態で、方向キーの入力も間違いなくその方向を入力してパスを出しているのに、わざわざカットされるために相手選手のいるところを狙って出しているような気配がある。気のせいだと言われてしまえばそれまでだが、どうにも納得のいかない(単に自分のイメージ通りにいかないだけなのかもしれないが……)行動をする選手が気になってしまう。

 これだけ熱くなれて完成度も高く、さらには一般的に認知されているサッカーゲームは他にない。それは、過去のシリーズを今あらためて起動してみると、どれだけ進化しているかハッキリとわかる。ユーザーの抱えてる不満も、全体を見ればささいなことかもしれないが、少しでも試合内容以外の部分でストレスを感じないようなゲームに発展していってほしいと願う。開発チームのみなさま、よろしくお願いいたします。

Jリーグウイニングイレブン9 アジアチャンピオンシップ
対応機種プレイステーション 2
メーカーコナミ
ジャンルサッカー
発売日2005年11月17日
価格7329円(税込)
人数1人〜8人(PS2専用マルチタップ対応)
©1996 JFA
©2002 JFA.MAX
J.LEAGUE OFFICIALLY LICENSED PRODUCTS
©2001 Korea Football Association
OFFICIALLY LICENSED BY K-LEAGUE
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©2005 KONAMI


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