ライトなゲーマーをNDS購入に踏み切らせる、ある意味キラータイトルか?「だれでもアソビ大全」レビュー(3/4 ページ)

» 2005年12月06日 09時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

ピクトチャットを超えたチャット機能でお絵描き合戦

 本作のチャットは、NDS本体に内蔵されている「ピクトチャット」と非常に似通ってはいるが、ピクトチャットよりも優れた機能を保持している。色をつけることができるのだ。しかも複数ある色から「かく」と「ぬる」を選択できるから鮮やかに彩色された画像を相手に送ることができる。ゲームプレイ中にはどうしても待ち時間が発生する。そのあいだ自由に描いて自由に送ることができる機能だ。似たような機能は確か「SIMPLE DS シリーズ vol.02 THE ビリヤード」などにもあった。

 本作の対戦プレイ中に、この「相手に手書きの文字や絵を送れる」という機能がメインのゲームを離れて一人歩きしてしまった局面があり、それが非常に面白かった。3人でボウリングをしていた途中で、筆者が「そういえばチャットって言ってこういう機能があるよ」と教えたが最後、ボウリングそっちのけでみんなでチャットをし出したのだ。

 ピクトチャットが面白いということは筆者は経験済みだったが、それでもやはり彩色できる点は大きい。そのうち3人で「うろ覚えでドラえもんを描いてみよう」とか「あの人の似顔絵を描いてみよう」などと言い出し、絵描きコンテストが延々続いた。タッチペンによる描画は思うようにいかないこともあり、それぞれ絵心のタイプも違うものだから、3人が回答を出すたびに爆笑に次ぐ爆笑。だれでもアソビ大全というゲームを介在しているということを完全に忘れてしまうくらいに笑いあったのだった。

 そんなわけで、本作の隠しゲーム(というのは冗談)であるカラーチャットは、我が知人の間で異様な盛り上がりを見せた。このチャット機能も本作を語るうえで外せない要素ではないだろうか。ゲームのおまけとして付いているコミュニケーション機能でここまで楽しませてくれるとは。任天堂、怖るべしである。

画像 何でもありのフリーハンド。ここから新しいアソビが産まれる?^

めくるめくテーブルゲームの数々

 と、ここまで書いて対戦の楽しさをお伝えしたはよかったが、肝心のゲームについて触れていなかったので、いくつか抜粋してみよう。

ダウト

画像 ロボに「ダウト」と言われると何だかなぁと思ってしまうが、それでも面白い。人間同士でやるほうが間違いなくドキドキできるであろう。嘘を見抜く快感がたまらない

ブラックジャック

画像 手札を21にできるだけ近づけてディーラーと勝負!チップを賭けることができるので思わず熱くなってしまう。手持ちのチップが0になってもマイナスにすることで更に賭けることができるのが危険といえば危険。ご利用は計画的に

ナポレオン

画像 ナポレオン軍と連合軍に分かれて絵札の争奪戦を展開する。ナポレオン軍の副官が誰なのか分からないというスリルが面白さに直結している。かなり奥深い戦略が楽しめる逸品

軍人将棋

画像 筆者はこれを機に初めてプレイしたわけだが、軍人たちの力関係がすこぶる面白い。かなり気に入ったゲームの1つ。ヒコーキで敵陣に攻め入る楽しさ、相手のコマを想像して動かす戦略性。うーむ。素晴らしい

チャイニーズチェッカー

画像 ダイヤゲームなどと言われることもある一風変わったゲーム。6つのコマを自陣にいち早く送り込むためには敵のコマをうまく跨がなくてはならない。意外なところで意外な動きができてしまう点が面白かった。単純だが頭を使うゲームだ。

ことばさがし

画像 限られた文字の中からなるべく早く正解を選んだ者が勝つゲーム。徐々に増えていくヒントから正解を絞り出す過程が愉しい。かなり知的なゲームではあるが、ある程度の運も必要。

 まだまだたくさんのゲームが収録されている。特にチェスや将棋はそれだけでソフトになったくらいの定番ゲームなので、それらが完全に遊べるというのはお得感が強い。ぎっしり詰まったゲームの数々はどれもこれも遊び応え充分だ。

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