ディープインパクトの果たせなかった夢、アナタに託します:「ギャロップレーサー8 ライヴホースレーシング」レビュー(1/4 ページ)
ジョッキーレースゲームの草分け的存在、テクモの「ギャロップレーサー」シリーズ。8作目となる今回は「テーマパーク」をキーワードにモデルチェンジ。あのディープインパクトももちろん登場する。
勝利の美酒に酔いしれろ
無敗の三冠馬・ディープインパクトの登場で、最高に盛り上がった今年の競馬界。クライマックスを一目見ようと、有馬記念には15万人以上のファンが詰めかけたという(まさかそのディープインパクトが敗れるとは……)。新たな若い競馬ファンも増えて、十年来のミドル級競馬ファンの筆者もうれしい限り。
そんな競馬熱の高まりに応えるべく登場したのが「ギャロップレーサー8 ライヴホースレーシング」(以下、GR8)。前作を大幅にリニューアルし、過去のスターホースの名レースに焦点を当てた本作の作りは、往年の競馬ファンにも、これから競馬を勉強しようという若いファンにもピッタリだろう。
競馬は「ブラッドスポーツ」、血統のスポーツと呼ばれる。長い年月をかけて代々の遺伝子を受け継いでいるからこそ今がある。たとえば今年の有馬記念を制覇したハーツクライは、父サンデーサイレンス、母アイリッシュダンス。母馬は現役時代、天皇賞(秋)や有馬記念にも出走した名牝だった。ディープインパクトもいずれ種牡馬となって、その血は次世代へとつながっていく。現在だけでなく、過去の名馬も振り返ることは、競馬を深く理解し、より一層楽しむためにも重要だといえる。
さて、GR8の説明に入る前に、これまでのGRシリーズの歴史をざっと振り返ってみたい。現在競馬のジョッキーレースゲームは、テクモのGRとコーエーの「ジーワンジョッキー」が双へきを成しているが、ジーワンジョッキーがプレイステーション 2で1999年に登場したのに対し、GRのほうは初代がプレイステーションで1996年に登場と、老舗中の老舗、元祖とも言える存在だ。
GRは「レーサー」と名乗っていることからも分かるように、初期のころは、競馬をレースゲームと見なし、ノリのいい音楽とサイバーなデザインでクールなゲームに仕上げていた。転換点は、2003年発売のGR6。女性騎手や外国人騎手といったコミカルなキャラクターたちを登場させ、新人騎手の成長をメインにするマンガ的な味付けが目を引いた。この流れはGR7にも引き継がれたが、本作は再度テイストを変えている。
ただ、いろいろな変遷はあったものの、GRが一貫して求めてきたものは変わらない。それが“勝つことの爽快感”。人気薄の馬で最後方から一気に追い込んでゴボウ抜きする。強い馬なら5馬身、6馬身とぶっちぎって勝つことも可能だ。GR7にもあった、道中好騎乗をすることでスロットが揃い、直線で爆発的な力を発揮する「レボリューション」は、現実の競馬にはありえない、ゲームならではの快感を与えてくれた。コーエーのジーワンジョッキーが、真面目で地道に着順をあげることを目的とするのに対し、勝利の喜びを存分に味わえるのがGRの魅力。GR8でもその核心部分は変わっていない。
初の音声実況が登場
GR8の目玉のひとつに初の音声実況の導入がある。担当したのは、テレビ朝日出身のフリーアナウンサー、辻よしなり氏。辻氏といえばまっさきに思い浮かぶのがプロレスの実況(過去には「パワフルプロ野球9」の実況もしている)。はたして競馬実況はどうなのか? プレイ前は少し心配だったが、これが意外とマッチしている。辻氏の高いテンションと歯切れのいい口調は、一般的な競馬実況とはノリが違うので、最初は違和感があるが、次第に心地よくなってくる。
「強い、強すぎる!」
「楽勝、大楽勝〜!」
「来た〜! 馬の潜在能力を引き出す究極の騎乗、レボリューションだ〜!」
特にレボリューションが発動し、直線を弾丸のように駆け抜けるその時は、辻氏の熱い実況がピッタリ。個人的には音声実況は成功だったと思う。ひとつ残念なのは実況が馬名ではなく番号であること。ジョッキーは実名で呼ばれるのだが、COM馬も含め、馬名がまったくアナウンスされない。
「勝ったのは8番」
「4番は前目につけます」
と、こんな感じでちょっと興ざめだ。ここは次作以降、ぜひ改善してもらいたい。なお、どうしても実況が気になるという人は、オプションで実況OFFを選ぶこともできる。
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