レビュー
» 2005年12月28日 09時18分 公開

年末年始はごろごろコタツでごろごろ転がせ「僕の私の塊魂」レビュー(2/3 ページ)

[篠崎薫,ITmedia]

 ルールは非常に簡単。王子を操作して魂を転がし、周囲に落ちているモノを巻き込んで大きくしていくだけ。ただし、現在の塊よりも大きなモノは巻き込むことができず、はじき返されてしまう。また、勢いをつけて壁などにぶつかってしまうと、せっかく巻き込んだモノが塊からはがれてしまい、再び巻き込むことになる。そのような制限があるものの、転がしてモノを塊に巻き込んでいくというのが、非常に気持ちがいい。身の回りにある、ありふれたモノを塊にくっつけていく気持ちよさ。最初は大きくて巻き込めないモノも、塊が大きくなると自然と吸い寄せるようにして巻き込める、この快感。しばらく遊ばないと、思い出したように巻き込みたくなる中毒性。一度プレイすると、あっという間に虜になってしまうのだ。これは、文字を読んでも映像を見ても、自分自身が経験しない限り絶対にわからないので、是非ともどこかで体験プレイをしてほしい。

まさに単純明快なルール。塊を転がして、周りのものを巻き込めばいいだけなのだから、老若男女誰もがプレイ可能

 基本的には、これらのルールのもと、各面ごとに塊を設定された以上の大きさにするよう、転がしていくことになるのだ。なお、フィールドをあちこち探索すると、王子のイトコ達が潜んでいたり王様からのプレゼントである“王様プレゼント”が落ちていたりする。いとこを巻き込むと、「豆ノ木島」に生息? するようになり、“王様プレゼント”は、王子(プレーヤーキャラ)がアクセサリとして身につけられるものが入っているので、おしゃれにコーディネートすることができるのだ。今回も相変わらずユニークなアイテムが揃っていて、どれもこれも思わず笑ってしまうものばかりなので、期待してほしい。

最初に、制限時間と大きさが表示される。それを達成するのが当面の目的だ
今回、身につけられる場所はあたま用、かお用、からだ用の3カ所(カメラは別で付けられる)。数が増えたので、おしゃれ度合いも格段にアップ!

PSPでは厳しいと思ってしまう場面も、いくつかアリ

 さまざまなモノを巻き込んでいき塊が一定の大きさを越えると、画面内のモノが一段階スケールダウンし、その瞬間にモーションブラーがかかったようなエフェクトが起きる。この処理がPS2版と比べて多少長いため、思った以上に見づらい時間が続くのだ。このエフェクトがかかっている間も時間は過ぎていくし、もちろん塊も転がせるので、止まっているわけにはいかないのだが……。せめて、もう少し抑えめの演出であれば、その最中に転がすのも苦にはならなかっただけに惜しいところだ。

 さらに、ある一定以上の大きさになると、新しいマップの読み込みが入る。これはPS2版も同じだが、そちらで遊び慣れていると、本作のロードが長く感じてしまう。しかも、読み込みに伴ってBGMも途切れてしまうため、ノリノリの雰囲気が途切れてしまうのが悲しい。憶測に過ぎないが、おそらくはUMDアクセスに関する何かが引っかかっているために起こることなのだろうけれど、本当に残念だ。せめて、容量に余裕のあるメモリースティックを持っている人向けとして、一部のデータをあらかじめコピーしておき、ゲーム中はUMDからロードしない仕様を設けるなど、柔軟な対処方法をとってほしかった。そうすれば、読み込み時間の短縮とともにバッテリも節約できるので、まさに一石二鳥。これはぜひとも前向きに検討してくれればと思うのだが。

 また全体的に、フィールドがそれほど広くないように感じられた。最後の最後に、これまでのうっぷんを晴らすがごとく移動できる範囲が一気に大きくなるのだが、それまでは意外に狭いテリトリーと似たようなフィールドしか移動できない。季節が変わるとともに、配置されるオブジェクトが変化するような工夫もなされているのだが、ちょっと寂しいかも。

逆に、PSP版ならではの面白さもてんこ盛り

 とはいえ、それら若干の不満点を補ってあまりある良い点も数多くある。画面がPS2版の4:3から16:9になり、より一度に見られる情報量が増え遊びやすくなったと感じられた。また、PS2版の塊1では最長「25分で300メートルぐらい」などという、1回のプレイ時間が非常に長い条件もあったが、PSP版では「5分で15センチ」をクリアすると「6分で2メートル」のように細かく分けられている。ステージ数的には1つなのだが、その中が1−1や1−2のように、いくつかに区切られているのだ。面を初めて、最初の条件をクリアすると次が表示されるというように、少しずつクリア条件がアップしていく。これがいい区切りになっていて、1−1をクリアしたらPSPをスリープさせて、残りは後で遊ぶといったスタイルがとれるのだ。まさに、通勤電車の中で遊ぶにはピッタリな仕様だと言える。実はここでは、ルート分岐が行われているのだ。前段階でどのように転がしたかで、次のフィールドが広がるだけでなく季節と時間なども変化する。

季節とともにに、オブジェクトも変化する。夏の夕方と春の昼を見れば、一目瞭然。つまり、何度もプレイしないと素敵コレクションは埋まらない……ということ

 さらに、PSP版はPS2版と違い、バックの速度が心なしかアップしているように感じられた。あくまでも個人的に感じただけなので、本当かどうかはハッキリとわからないが、ひょっとすると操作性の違いから配慮がなされているのかもしれない。それはそれで歓迎すべきことなので、非常にありがたいことだ。後退しながらもテンポ良く巻き込めるので、なかなか快適にプレイできる。また、マップに置かれたモノも易しめに配置してあるらしく、塊をどんどん大きくできた。これなら、多少操作性が悪くてもリカバリが効くので、イライラせずに遊べるものいい。特に、時間が無くなってきてからの挽回がしやすくなっているようで、ほとんどのステージはギリギリまで粘れば、ほぼクリアできるようになっていると感じられたほど。

 ちなみに、塊を転がしている最中、王子が物陰に隠れてしまった場合の処理は塊1とほぼ同じだが、ステージの雰囲気や操作性などは、塊2に近いものがあるように感じた。そのため、障害物の陰に移動してしまったときなどは、画面中央に大きく“塊”と表示され若干見づらくなる。ある程度の慣れは必要になってくる。

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