移動、戦闘、イベントが間断なく繰り広げられていくことに驚嘆「ローグギャラクシー」レビュー(3/3 ページ)

» 2006年01月11日 18時00分 公開
[小泉公仁,ITmedia]
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武器合成、インセクトロン、ファクトリーなど、副次的要素も満載

 たいていのRPGには、本編のクリアにおいて必須でないサブの要素が何かしら盛り込まれているものだが、ローグギャラクシーはそれに対するこだわりが並外れている。まず、「武器合成」。これは、物語の序盤で登場する合成ガマ“マゼール”に2つの武器を食べさせると、より強力な武器に合成してくれるというもの。この合成によってのみ手に入る武器もある。

 あくまでサブとはいえ、この武器合成は積極的に使っていく必要がありそうだ。ローグギャラクシーではボス以外の敵も相当手強いので、キャラクターのレベルアップやショップで購入できる武器だけでは、なかなか太刀打ちできないからだ。

画像 “マゼール”はパーティーメンバーではなく、アイテムの1つとして旅に同行する
画像 “マゼール”に2つの武器を食べさせると、そこから1つの武器を合成してくれる。ただし、武器にもスキルというパラメーターが設定されており、戦闘での使用を経てスキルをMAXにした状態でないと合成してくれない

 「インセクトロン」は、各惑星のフィールドでインセクター(虫)を捕獲し、惑星ゼラードで開催されている大会で戦わせるというミニゲーム。インセクターに餌を与えて育てたり、雄と雌からより強いインセクターを生ませるなど、育成・交配の要素もある。試合は5×7のマス上で行われ、シミュレーションRPGのようなイメージ。もちろん、ご褒美も用意されていて、高いランクで優勝できるとレアアイテムが手に入る。

画像 採取カゴに餌を入れてフィールド上にセットしておくのだが、餌だけ取られて逃げられてしまうことも多く、これがなかなか捕まえられない。捕獲したインセクターは、育成カゴで餌を与えながら育てていく

 最後に「ファクトリー」だが、これは新しいアイテムを開発するためのもので、物語の中盤以降から使えるようになる。「武器合成」とは違って、こちらはかなり複雑……。まず、開発プランを入手し、必要となる素材を集めたら、作業パーツを適切に配置しなければならない。素材に応じて溶鉱炉や研磨機を通す必要があったり、複数の素材が同時に組み立て機へ入るようにチューブの数を調整するといったあたりは、パズルゲームのようでもある。

画像 開発プランに基づいて、必要となる素材や加工機をセットし、それぞれの機器に電源コードもつないでようやく完成……と思いきや、各素材が組み立て機の中に入るタイミングが合わないと、「開発失敗」の憂き目を見ることに

 これだけ多くの要素を盛り込むサービス精神と開発力には敬服するが、複数の物事を同時並行で進められないわたしには、非常に難儀だった。目先のストーリーを追ってフィールドをさまよいながら、武器合成のためにスキル上げをしつつ、虫たちの世話もして、ファクトリーのパズルもこつこつと解くなんて。「水やりは週に1度でいいですよ」と言われて買ったプラントでさえ、枯らしてしまうくらいなのに……。

時を忘れてプレイしてしまうノンストップ・ファンタジー

 幕間にもローディング画面が挿入されず、ノンストップでシーンが続くローグギャラクシーは、画面から目を離す機会がないからなのか、“やめどき”を逸することがある。実際にプレイしていて、「もうこんな時間?」ということは多々あった。ストーリーも正統派のファンタジーRPGといった内容で、奇抜さは見られないものの手堅くまとめてある。ビジュアルやキャラクター設定も含めて、よく作り込まれていると思う。

 ただ、「とても遊びきれない」と思えるほどのサブ要素など、これだけゲームに没入できる条件を揃えているのだから、ダンジョンにも飽きさせない工夫がほしかった。屋外はまだいいのだが、屋内にあるダンジョンでは、行けども行けども景色が変わり映えしないことに、いささか退屈してしまう。そこがすっきりと思い切れなかった。

画像 グラフィックは丁寧に描き込まれているが、ただでさえ広いダンジョンでどこまで行っても同じ光景が続くと、さすがに中弛みしてくる。せめて壁の色やマップ構成で多少の変化を付け加えていたら、また印象が違ったのかもしれないが……

 「いくつか気になる点もあるが、見るべきところが多い」というのが率直な感想だろうか。技術的な面だけでなく、キャラクターの個性をていねいに描き分け、べたといえばべただが、秘められた過去がストーリーの中で少しずつ明かされていくあたりは、ついつい見入ってしまう。ビジュアルのテイストから受ける印象とは裏腹に、かなり骨のある内容なので、時間をかけてじっくり取り組みたい人に向いているかもしれない。

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